第一章
はじまりは
白い空間から。
二人の双子の男女からはじまる。
とある白い空間。
黒髪の青年がおきあがる。
「俺は死んだはずじゃないのか?」
眠たげな瞳をあけながら、ダブルのダークスーツを着なおす。
身長は180ほど、痩せ型の体に整った顔立ち。どこか陰のある雰囲気は誰かを魅了するのには十分だ。
「ミサト!」
先程まで一緒にいた双子の妹をみつけると声をかける!
「レイ、ここは?」
目の前の黒いドレスをきた同じような顔の女性がいた。身長は170くらいではあるが、その細い身体にとバランスのとれた、2つの大きな胸が彼女を不必要なくらいまでの女性ということを知らしめている。
「すまんなあ、わしの不手際じゃ」
白い髭の白い衣を纏った老人がいきなり現れたと同時に頭を下げた。
「本来ならば死ぬ運命じゃなかったんじゃが、どうもお前さんらの命の灯をわしの部下が消してしまったようでな」
「なるほど、じゃあ魂のままつれてこられたということか」
レイと呼ばれた青年は静かに声を発する。
「なかなか冷静じゃの」
「仕事上な、あんな状態ではな」
ミサトと呼ばれた女性も静かに頷く。
「暗殺組織に身を置くが故にか、難儀だな」
老人はふむと頷く。
「俺たちはもう飽きたんだ、この稼業に、意味のない命のやり取りには」
「ならば救う仕事をしてくれないか?」
老人は肩を竦める。
「勿論、お前さんらにはワシの力をやる、どうつかうかはお前さんら次第じゃ」
「どうやら俺たちの事情はわかるようだな、神よ」
「しがない管理職にすぎんよ、世界のな、お主らは命の大切さを知りながらも戦わずではいきられなかった、」
「ふ、さすがは神か、では要望をいってもいいかな?」
「なんなりとも」
「異世界では食事処をしたい、後、剣と魔法のファンタジーがいい」
「よかろう、まだ生まれたばかりの世界に送ろう、君たちに祝福を、出来るならば他の転生者の力にもなってくれ」
「ああ」
レイはミサトを立たせると同時に神をみる。
白い光が与えられると共に姿をけした。
「あ、ワシの力よりも強い力が覚醒しとるぞ、なぜだ。」
神の不穏な言葉をのこして。
そうはじまりはそこから