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魔族との闘い

シェルウィンは恵から渡された見た目ごく普通の剣に言われた東リ自分の魔力を送りながら言い放った・・・


契約(コントラクト)!!!」


と、そうしなければ私は死んでしまうからこれが最後の頼みの綱だといわんばかりの声で・・・


すると、さっきまで何の変哲も無かった剣が急に光を放ち始めたのだしかし光ったのはほんの一瞬だったがその普通の剣の姿はなく少量の金と見たことがない曇り一つない刀身の長剣に姿を変えた状態でシェルウィンの手に収まっていた。

しかし、剣の変化はそれだけではなかった、変化を遂げた長剣から大量の聖気が漏れ出ていた。


シェルウィンはこんなに大量の聖気を見たことがなかったただでさえ光魔法スキルを覚えていて尚且つ何十年という長い間鍛錬を積み光魔法スキルから神聖魔法にスキル進化(ランクアップ)させてようやく少量の聖気が出せるというのにこの剣からあふれ出ている聖気の量はその何十倍もあったのだ。


そんな剣をシェルウィンと老人の魔族はポカンっと見ていることしかできなくなっていた。

そんな中・・・・・


『魔力一定値の突破とコマンドを認証・・・覚醒完了・・・

 使用者マスター認証・・・失敗・・・過去の記憶からマスターの命令を確認・・・二人目のマスターを登録します。

 波動魔力感知中・・・・感知完了。対象者「シェルウィン」を第二(・・)マスターとして登録・・・完了。

 第二マスターに『聖剣エクスカリバー』の使用方法をインストールします。・・・インストール中・・・完了を確認。

 使用制限解除済み・・・いつでも使用できます。第二マスター。』


「うぇい??」


「??」


老人はシェルウィンがいきなり声をあげたことに首をかしげた。


「こ、これって聖剣だったの・・?しかも使い方が分かったし・・・というより私が第二(・・)マスター??第一マスターがほかにいるの!?」


「なっ!?なにぃ!?聖剣じゃと!?なぜそのような物のがここに!?」


「あっ・・・確かに・・なんでこんなものを恵様が持っていたんだろう・・・ま。まさかどこからか盗んだとか!?」


「そんな事あるわけ無いだろう!!聖剣などの聖遺物は魔王の脅威になりうるために魔王城の地下奥底深くに眠っておるわ!!」


「えっ?」


「あっ・・・・」


「「・・・・・・・・」」


シェルウィンは今目の前の聞き捨てならないワードが聞こえ魔族をまじまじと見つめた。

当の本人はやってしまったという顔をしていた・・


「い、今言ったことを忘れろ~!!!」


老人は怒り狂いながらシェルウィンに走り寄りステータスにものを言わせた・・すでに技術などとは無縁の渾身の斬撃を繰り出し・・・・シュン・・・という一瞬の音とともに老人の腕が空に舞った・・・


「へっ・・・?」


「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!!クッ!!貴様何をした!!!」


「・・・・・・」


その問いにシェルウィンは答えることができなかった。なぜなら当の本人も何をやったかわかっていないからだ。気づいたらシェルウィンは老人を見下ろしており横を見ればそこで老人の片腕が待っていたのだから・・・・


「くそ!!ここは一度退却する!!次に会うときは貴様を殺してやるからなぁ!!!」


そしてそれを言い終わると老人の体は光り輝き次の瞬間にはもう老人の姿はそこになかった。


・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・


意味が分かりません!!なんでこうなってしまったのでしょうか・・・教えてくださいよ・・・・なんで私の手の中に聖剣が握られておるのですか・・・

どうしてこんなにすごいもの恵様は私にやすやすと渡したのでしょうか・・・・第一マスターはいったい誰なんですか・・・・だれか答えてください・・・・


シェルウィンがそんなことを考えているとゆっくりと奥から歩いてくる恵を見つけた。

シェルウィンがそれを見て歩こうとするが足をあげた瞬間に体の力が抜けその場に座り込んでしまった。必死に立とうとするが一切と言っていいほど力が入らなかった。


「まだ完全じゃないけど聖剣使えましたね。シェルウィンさん。」


「恵様・・・あなたはいったい何者なんですか??聖剣を持っていたりそのステータスではありえない動きをしたりと・・・・」


「ごめんなさい、正直自分でもよくわからないんだよね・・・・多分この世界にとって俺はイレギュラーな存在なんだと思うよ。」


「・・・・あとなんで言葉遣いが変わっているんですか?」


「いや~・・・それはその~・・・・なんか変なキノコ食べたらテンションがおかしくなっちゃって?」


「(じとー)」


・・・・デスヨネー


「うっ、いやすいません。その場の勢いでやりました!!後悔はしてません!!」


「してください!!ホントに死ぬかと思いました!!!」


「いやーほんと申し訳ありませんでした・・・」


なんかこういう探検ってテンション上がっちゃうじゃん?

しょうがなくない??


「・・・・はぁ、もういいです。

 次からは事前に説明してからにしてください!わかりましたか?!」


「・・・・説明したらこんなことしていいんですか?」


「うっ・・・そ、それは場合によります!!」


シェルウィンは一瞬戸惑いつつあいまいな返答を恵に返した。

俺はそれを了承と取るけど問題ないよね??


「了~解。それとさ、さっきのやつを見逃したのはいいけどたぶんあれで魔王のところに情報が行っちゃったけど大丈夫かな?」


「あっ・・・・それはダメです!!早く王様にこのことを伝えなければ!!」


「じゃあ早く行きますか~『転移』&『強制転移』」


「へっ・・・・・?」


シェルウィンの情けない声が響いた次の瞬間にはすでに二人の姿なかった。




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