精霊のダンジョン~3~
「それでは今からこのダンジョンの注意事項を言わせてもらいます!!心して聞くように!!」
シェルウィンさんはそう言って恵が持ってきたダンジョンに関しての情報の資料を読み上げ始めた。しかし、恵はその情報すべてを記憶しているためすべて聞き流していた。
「・・・・・・・・わかりましたか?と言ってもこれが全てではない。いっぺんに言われても忘れてしまうと思います・・・なので今回の情報はダンジョンでも基本のことだけです。そのほかの情報はおいおい説明しますがとりあえずはさっき言ったことだけ絶対に覚えておいてください!!」
あれ?意外に早かったな・・・大体に2分くらいかな?
「・・では!これからこの『精霊のダンジョン』の探索を開始します!!」
そう、シェルウィンは宣言し始めてクラスメイトのダンジョン攻略が始まった。
そして歩くこと数分もうすでに何回かの分岐点を通過していたすると・・・ゲヒッ!!ゲゲゲ!と気味悪い声が聞こえたと思ったら前から3匹の魔物が出てきた。
それを見た瞬間クラスのみんなから『ヒィッ!!!』と言う小さな恐怖の悲鳴が上がった。
・・・なんという出てきた魔物はゴブリンというRPGでよく聞く雑魚敵だった・・・しかし、RPGで見るゴブリンは気持ち悪さを全然感じないものだがリアルで見たゴブリンは悪憎の塊だった・・・
恵はそんな悪憎の塊とずっと見ていることなどしたくないのでストレージから何の変哲もないただのクナイ3つを取り出してすぐにゴブリン3匹に向けて投球した。すると・・・サクサクサクときれいな音を立ててクナイがゴブリンの脳天に刺さり3匹のゴブリンは絶命した・・・・
「よわっ!?」
「「「「「へっ・・・??いやいやいや!!今どっからクナイ出しやがった!!てかなにさらっと倒してる(だよ)(ですか)!!!」」」」」
「だって見た目が・・・・」
「「なんだろう・・顔はアレだけどゴブリンがかわいそうに思えてきた・・・・」」「「俺(私)も・・・・」」
「えぇぇ~~なんでぇ~
まぁまぁ、そんなことより魔石を取らなくちゃだめでしょ?・・ですよね?シェルウィンさん!」
「え、えぇ・・・今のスピードはいったいなに・・・?ステータス1の力じゃ絶対にありえない・・」
あっ・・この人鋭いな・・・・一発でそこまでわかるなんて。。。いや、周りの人がただ単に気づかなすぎるだけか・・・・
そんなことを考えながら恵は自分が倒したゴブリンのところまで行き落ちている魔石を取った。
なぜ魔石が落ちているのかというと、よくある小説のダンジョンと同じくダンジョン内で死んだ魔物は死ぬとダンジョンに取り込まれて魔石を落とす。魔物によってはその魔物の使える部分・・素材を落としたり使っていた武器を落とすことがあるのだ。
さてさて、なんか下の方からゴブリンとか比べ物にならないくらいの強さの波動を感じるけどどうなるんだろう~な~ワクワクしてきたぜ~。。。そのときまぁ~観戦に回るとするけどね~