精霊のダンジョン~2~
「到着っと・・・へぇ~ここが精霊の森か~俺が練習で使っている山より比べ物にならないくらい静かでいいところだな~まぁ、あの山よりは小さいけど森だしね~
おっといけない。さっさとダンジョンのところまでいかなくちゃ。」
恵はクラスメイト達がいるダンジョンに歩いて行った。
なぜ転移を使わないかというと、何となく自分ステータスはまえから変わってないことにした方がいいと思ったからである。
そして歩くこと数分・・・
「みんな~~ひさしぶり~!!」
恵はクラスメイト達を見つけて手を振りながら走っていった。
「「「「「恵!?なんでここに!?」」」」」
「おっ、みんな元気そうじゃん!!!」
「いやいやいや、なんでお前がここにいるんだよ・・・」
「おぉ~竜見・・・・・何その超ぶっとい剣は・・・・・」
竜見という俺の友達は背中に身長以上の大きさの剣・・大剣を背負っていた。
「なにって・・・大剣だけど??」
「振れるのそれ??」
「あぁ~なんかさ、俺のステータスは力に偏りがあるからこういう剣で相手をぶった切るの特化してるらしーんだよね。だから今日の初めての実戦で使ってみようと思って。」
「へぇ~そうかがんばれよ~」
「おう!・・・・ってかよ、お前もダンジョンに潜るのか??」
「当たり前だろそのために来たんだから!!」
「でもよ~お前ステータス運以外全部1だろ??」
やっぱりそれだよな~
「まぁそんなことはどうでもいいからさっさと行こうぜ~」
「「「「「いや!よくねぇよ!!!」」」」」
クラスのみんなは「自分の命は大切にしろよ!!」とかいろんなことを言っているが恵は聞こえないふりをして騎士の隊長のところに行った。
「さぁ!!騎士団長・・・って最初の時あった騎士さんでしたか・・・・・えっと名前は確かシェルウィンさんですよね!!」
「な、名前を・・・そ、そうですがなにか?」
「ダンジョンに早く入りませんか??
・・・あとこれ資料です。」
「なっ、これはギルドの資料・・・これは助かりますありがとうございます。
・・・まぁ、いいだろう。勇者様!!これよりダンジョンに潜ります!!くれぐれも油断をしないことをお願いします!!どんなベテランであれ油断していると死んでしまいます!!なので油断はしないでください!!こちらでも我ら騎士ができる限りサポートします!!」
「「「「「はい!!」」」」」
クラスメイト達は元気よく返事を返した。が、やはり「恵は置いて行った方がいいんじゃないのか?」などがささやかれていた・・・・
恵はそんなことは無視をして目の前にある大きく口を開けた洞窟らしきところに入っていった。
どうやらそこがダンジョンの入り口らしく洞窟内に入った瞬間空間の揺らぎを感じた、見渡すとそこは洞窟内とはとても思えないきちんとした壁がありとても広く横に人が10人並んでも幅があるくらい広い通路になっていた。
しかも資料ではこのダンジョンは迷路になっているらしい。
「よっしゃ~!!初ダンジョン!!こうふんしてきた~!!」
と叫んだ恵を誰が責められるだろうか・・・・・クラスのみんなも喜んだり小さくガッツポーズをとったりしていた。