精霊のダンジョン
恵はその場から早く離れるべくさっきよりも速足でギルドに向かって歩き出した。
そして・・・・
やっとついいた~~!!
てかでかいな・・・・どこぞの妖精たちのギルドと同じ・・いやそれ以上か??冒険者登録したギルド以上のでかさだ・・・・
「まぁ、いいか。さっさとダンジョンの場所だけ教えてもらうとするか。」
恵は大きな門をくぐり中へと入った。するとどうだろう、恵が入った瞬間ギルド内にいる武装した人(冒険者)が一斉に恵の方を向いた。
「チッ・・なんだただのガキかよ・・・」「勇者かと思ったぜ・・・・」
などとちらほら聞こえた。・・・これでも一応は勇者なんだがな~・・・・
まぁ、いいやさっさとダンジョンの場所が知りたいだけなんだよ俺は・・・・
「すいませ~んちょっといいですか??」
「ハイなんでしょうか?」
恵はとりあえずカウンターにいた受付人らしい人に声をかけた。
「あの~俺こういう者なんですが、ギルド長って今いますか??」
ストレージから王からもらった紙を渡した。
「はいはい、少々おまちいたあぇぇぇぇぇぇぇぇ!?えっ!?うそ!?こんな少年が!?」
「あの~早くしてもられえませんかね??」
「い、いえ!!こちらにどうぞ!!!!」
なんか、受付の女の人がどこかに連れて行ってくれるらしいので俺はそれについていくことにした。
で、ギルドの3階のある部屋まで来た、すると・・・・
ガチャン!!
受付の女の人はノックもせず部屋の中に突入していき・・・・
「ギルドじょ~だずげでぐだざい!!」
一人の女性に抱き着き号泣し始めた・・・・・なんでよ・・・・・・
そんなことがありながら少し経ち・・・
「・・・・・で、なんでリーマン王国の最高位司令官長殿がこんなところに来たんですか?
あなた上の立場ならこの国との関係もわかっているでしょうに・・・」
「まぁ、知っていますけど・・・
でもそんなことより俺は勇者たちが行くダンジョンの情報がほしいんですよ。」
「確か行くところって西の森。別名『精霊の森』の精霊のダンジョンに行くんだろ?」
「ええっ・・・たぶんな。しかしなんでそんな名前がついているんだ?」
「・・・えっと、確かこの辺りに資料があったはず・・・あったこれだね。」
ギルド長は積み重なっている資料の山から一枚の紙を抜き取り恵に渡した。
「えっとなになに・・・そうなんだ・・・あの森でかなりの数の人が精霊を見てるから精霊の森で、その近くにあったダンジョンに精霊たちの住処があるかもしれないから精霊のダンジョンなわけか・・・・」
そのほかにもそのダンジョンで出てくる魔物とかの詳細や場所も書かれていた。
「そういうことさ。」
「情報ありがとうございました。ギルド長。」
「私の名前はライアだ、そう呼んでおくれ。」
「ライアさんね。わかりました。俺の名前は斉藤・・いや、恵って言いますよろしくお願いしますね。
・・・・あっそうだ。ライアさん頼みがあるんですけど、俺のランクAまで上げてもらえませんかね?」
「む・・・・・・まぁ~いいだろうあげておく。」
「え?いいんですか??」
「言いも何も最高司令官なんだろう?そのくらいの力はあるだろうという判断でのことだ。・・・感謝するんだな。」
「そうですね感謝しますよ。」
その後、恵とギルド長・・・いや、ライアさんと握手を交わした後、ギルドランクをAに変えてもらってから資料に書かれていたダンジョンのもとに転移した。