若返りし心 SS1
------メイリン side
何故でしょうか、最近王が自身の書斎で過ごす時間が多くなった気がします・・・病気でないといいのですが・・・
「まぁ、いいですね。はやく掃除などを済ませてこの腕輪とネックレスを磨きましょう!」
メイリンは今身に着けているデザイン性が高くあまり目立たない銀色の腕輪とこの世界ではありえないほど細いチェーンの一番下に下がっていている超小型のクリスタル見てうっとりしながらも超高速でなおかつ、メイリンが通った後には埃一つ落ちていなくとてもきれいになっておりそれを見たほかのメイドが「あれは『鬼教官』じゃないわ。掃除そのもの・・・『掃除の神』だわ。」と言ったのがきかっけでその日からメイリンさんのあだ名は『鬼教官』から『掃除の神』に変わった。
その後、メイリンは本来メイド1人だと20時間以上かかる掃除を2時間で終わらせメイドたちが住んでいる寮へ戻り自室に入った。もちろん掃除に一切の抜かりはない。
キュキュキュ・・・・コシコシコシ・・・・
メイリンは自室に入るや否や日課となった、自分のクローゼットから2枚のきれいな布をとりだしまるでガラスのような割れ物を掃除するかのようにゆっくり丁寧に恵からもらったアイテムの汚れをふき取っていた。
「はぁ・・・恵様はひどいですわ・・・私をこんな気持ちにさせておいて・・・たまには頼み事以外の話もしてみたいと言うのに・・・・もう!」
『・・・??機嫌悪いのか?それならまた今度にするけど?』
「ッ!!」
『すまん、また驚かしたな。』
「いえっ!全然平気です!!何かごようでしょうか!!」
『いや~今回はそう言うんじゃないんだよ。俺さ、結構暇してるから君がよければデートしようと思うんだけどどうかな?』
「行きます!!」
『おっ、おう、なら暇な日があれば連絡してくれ。』
「分かりました!すぐに確認してきます!!」
メイリンは一方的に念話を切り王の書斎へと向かった。