森の中で3
恵は今、ブラックケルベロスをお座りさせてモフモフしていた。ブラックケルベロスの毛は硬いと思ったがそんなことは全然なく逆にフワフワしており触っていると癖になりそうだった。
その時のブラックケルベロスは最初はビクビク怯えていたが今では恵のなで方が気に入ったのかすごくリラックスしていた。
「・・お主・・本来の目的忘れておらんか?」
「目的・・?・・・・あっ!!修行!!・・完全に忘れてた・・・」
「・・・・」
「すまんすまん・・・じゃあさ、こいつと戦うってのはどうだ?」
恵は今撫でていたブラックケルベロスを指さした。
————グォォォゥ!?
「こやつと戦ったら1秒も持たんわ・・・・」
「いや手加減させれば何とかなるんじゃないか?」
「それなら・・・大丈夫かのう・・・?」
———グォゥ?!
ブラックケルベロスがやめてくれと言いたげな顔をしてミル・ブランドを見る。
「よし、ならその条件でお願いできるかの?」
残念。ミル・ブランドはそのことに気付かなかったようだ。
———グゥゥゥゥ・・・・
「じゃあ、そう言う事だから・・・こらさない程度にやってもらえるか?防御とかは全力でもいいから、できる?」
———ガゥ!
ブラックケルベロスは開きなおったらしい。
「よし、じゃ俺は寝てるから頑張ってね~」
「・・・お主・・見学するために来たんじゃよな・・?」
「・・・zzzzzz」
「寝るのはやいのぅ・・・さて手加減してくれよ?」
———ガゥ!
そうして始まった激しい戦いの横で恵は爆睡していた。
-----------------------------------
——ん?なんか体がピリピリしてる・・あぁ~気持ちい~
ドゥン!!・・・あれ?なんか浮遊感・・・?
「え?何がァァァァぁあ~なんで飛んでるのぉぉぉぉ~・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・へぶぃ・・・・」
恵は大体10秒くらい空を飛び地面に落ちた。
「・・・なぁ、今やったのは誰?」
無意識で魔力が垂れ流しになったのは仕方のない事だろう。
後ろで一匹ものすごくガタガタ震えている奴がいるが、今は無視だ。
「お前らもやってやるよ・・・・」
「ま、待てわしは「問答無用!!『リフトアップ』!!」のわぁぁぁ~!!」
———ガァァァァ~・・・・・・・
1人と1匹は自分たちが立っていた土が急に盛り上がり空に打ち上げた。
本日の報告です!!
本日のブックマーク者は202人から213人となりました!すごく増えました~
評価者の方は29人になりました!!今回も増えました!
読んでくれている人ありがとうございます!!
それでは!!