第一話
今俺がおかれている状況を説明しよう。
真っ白な空間に真っ白な髪の毛のおっさんと俺。
……………………なんだこれ。
よし、落ち着け俺。
いま何をすべきか考えるんだ。
「…………あの〜……」
まずここはどこ?
「ねぇ聞いてる?」
俺はなんでこんなとこにいるんだ?
「おーい、無視?おっさんそろそろ泣くよ?いいの?」
あ、夕食の材料買うの忘れた。特売日だったのに。
「……………グス。」
「…?誰?」
「いやおせーよ!はよ気付けよ!いい歳こいて泣いちゃったよもー!」
「あーめんご。で?ここはどこ?」
「謝る気ないだろ…まあいいか。」
「あー、最初に言っておくと
間違って君を殺しちゃった。ごめんね?」
「うん全然いーよ」
「あ、そう?いやーよかっ…たじゃねーよ!
何?平気なの!?死んだんだよ!?
もっと悲しめよ!」
いや考えてる内に大体予想はしてたから。
「はぁ、わかったよ。一応説明しておくけど君は俺のミスで誤って死んでしまった。
そのお詫びといってはなんだけど、なんでも願いを一つだけ叶えて「異世界転生したい」
…まだ話してる途中なんだけど…」
だって長いんだもん。
「まあいいや、異世界転生ね。
そうなるといくつか特典…いわゆるチートと呼ばれる物が決められるよ。
別に内容はなんでもいいけど、強力すぎるものだったら制限をかけるからそのつもりでね。」
うーんチートかー、何にしようかな〜。
やっぱりまずは剣系のやつかな、日本人なら刀をえらばないとね。
あとは魔法だな。これはとりあえず創造魔法とかでいっか。
「あ、言い忘れてたけど異世界に持ってける能力は3つまでだからね。」
じゃああと一つになるのか。
ここはやっぱり経験値二倍とかレベルアップ時ステータス上昇率二倍とかがいいな。
でもそれだと4つだしなー、うーん…まあいっか。
「よし、おっさん。決まったぞ。」
「あ、決まった?じゃあそれこの紙に書いて」
………
……
…
よし、こんなもんかな。
・剣系を自由自在に操る能力
・自分で創造したものを魔法として使える能力
・経験値二倍&レベルアップ時ステータス上昇率二倍
「…ちょっとおかしくない?これ4つでしょ。」
「…え?」
「いやだからこr…」
「え?」
「いy…「え?」……もうわかったよ…それでいいよ…」
弱いなこのおっさん。
「あーもう長くなったけど、本当にこれでいいね?
後悔しないね?、あとからなんも言わんでね?」
「わかったよ、わかったから早く異世界に連れてけ。」
「まったく、神使いが荒いなぁ。よしじゃあ行くよ?」
「あぁ、世話になったな。」
「まったくだよ…。それではようこそ。我が世界、
テンプレートワールドへ…。」
最後の最後で台無しにするんじゃねーよ……
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「ん…、ここは?あ、そうか異世界転生したのか。」
とりあえずメニュー画面とかでんのかな?
メニュー画面でろでろでろでろ……
しばらくやっていると麟太郎の頭の中で機械音が鳴り響いた。
お、出た出た。
えーと?アイテム欄とステータスとマップと色々あるな。
…順に調べていくか。
アイテム欄には…とくに気になるものはないな。
次にステータスは。
桂 麟太郎
カツラ リンタロウ
LV 1
STR 16
AGI 14
VIT 15
INT 36
DEX 17
LUK 999
おい、一つおかしいだろ。
どんなぶっ壊れだよ。早くもチートじゃねーか。
スキル
剣技を極めし者LV1
創造魔術LV1
経験値二倍&レベルアップ時ステータス上昇率二倍
鑑定LV10
隠蔽LV10
創造神の加護
あのおっさん創造神だったんだな…。
あとはめんどくさいから後回しでいいか。
まぁそれはあとでいいか。
次は周りの散策にでもいくか。
短くてすみません(-_-)