その4
今回はいつもより少なめです。
読んでいただきありがとうございます!!
何で寝てんですかあああ!!
元凶貴方でしょう!? 絶対!!
まあ、確かに? ここまでややこしくしたのは、B先輩でしょうけど!! そこは今はおいといて!! 現実を見なさい!! 今を受け止めるのよ!!
どうして、元凶がAさんだと思うかと言うと、だって、この人祝い事好きですから! 無駄に明るいから、今日は何の日? よし、何もないなら何もない祝日だ!! って言ってるやつですからね!!
でも、だから、
何で寝てんですか!?
元凶は責任とって最後まで面倒を見てください!! 迷惑です!!
まあ、確かに祝ってくださるのは嬉しいですが。
サプライズで祝われたときは本当に嬉しかったです! もう、思い残すことはないって思いました! ――すみません。嘘です。さすがに、思い残すことはありました。しかし、本当にそれぐらい感激したんですよ!! 楽しかったなぁ~、あぁ、思い出すだけで幸せ。
「誰のこと考えてんの?」
「え?」
思考の海にどっぷりと浸かっていたら、B先輩に現実に戻されました。
て、あれ? 何か、怒ってません? 心なしか不機嫌なような気がするんですけど。
「だから、誰のこと?」
「えーと?」
「誰のこと考えてたの。早く白状した方が身のためだよ」
なにが? え? 誰って……誰?
意味が分かりません。
そう思っていたら、兄が助け船? で、いいのでしょうか。取り合えず、会話に入ってきました。
「妹が何考えてたってお前には関係ねぇーだろ。恋人でもねぇーんだし」
確かにー!! 一理ありますよ! そのまま説き伏せちゃえ! やっちゃえ、お兄ちゃん!!
「は? 何言ってるの? 妹は俺のものだろ」
いや、貴方が何言ってるんですか?
私がB先輩のもの?
意味、分か、らん!!
人を勝手に物のように扱うのやめてもらえます? 迷惑です!!
「そんなこといいから、誰のこと考えてたの。早く答えないとキスするよ」
「はっ!?」
「ほら、早く」
「え、えっと、誰と言われましても。えーと、その、えー」
何て言えばいいんですか!?
人じゃないんですけど!
誰って言われても誰ですか!? 私が知りたいです!!
取り合えず、素直に昔、祝ってもらって嬉しかったって言うしかありませんね。
「前にやっていただいただいた――」
「残念、時間切れ」
「え? ――んぐっ!!」
やりやがったああああ!!
言ってる途中にキスするなんて!!
「……ちょっ……ふっ、う…………やっ……めてぇ……っ!?」
ちょっ! この人、舌入れてきましたよ!?
ここで、ディープキス!?
みんな、見てるんですけど!!
兄とか固まってるじゃん!!
「ふぁ…………んっ……あっ……」
「妹は俺のものだよ。わかった?」
「うっ…………は……い……んっ」
――って、何了解してんのおおお!?
うわっ、どうしよう! 頭がぼやけてきました!!
それに、体に力が入りません!! まさに絶体絶命です!!
「よし、じゃあ、今はこれぐらいにして。俺の部屋に行こうか」
「え?」
え? え、えええええ!?
何でですか!? これで終わりでしょう!?
今はって何ですか!?
やっと、離してくれたと思ったら、部屋来い宣言!! これは危険です! 私が、大事に大事に守ってきた――別に守りたくて守ってた訳ではありませんが――貞操が危うい気がします!!
何とかして逃げなくてわ!
ここにいるのは、全員で5人。
私とB先輩を除くと、Aさん、C君、それから兄です。さて、ここで、誰を選ぶかで私の命運が決まります!! 慎重に考えなくてはっ!!
うーーーん、よし! 決めました!!
私は――――
これで、やっと、序章終了です!
次回、本編に入ります!!
ひとまず、お疲れさまでした!!