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面倒な人たちに囲まれて。  作者: 枯木榑葉
第四章 ~変態腹黒鬼畜になっている先輩に囲まれて。~
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前編

主人公が章の始めは毎回叫んでいる件について、私は何も言うまい。

深い理由は全くないんです! 浅い理由もないですが。何故か毎回叫んでいる……。おふぅ。

「いいいぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁあああああ!!」


ゴスッ!


「――ぐふッ!」


あああああああああ! 兄さえも! 兄さえも、敵でしたぁぁ! 私に味方はいないんですか!? 何か右手がじんじんして、痛いんですけど! 怒りのせいですかね? それにしても、1対多数は集団リンチじゃないですか! 5人戦隊ヒーローものと同じくらい卑怯ですよ! 敵1人に対して5人で攻撃とか卑怯ですよね! ヒーローのくせに何してんだ!って、思いますもの。あ、勿論これは私個人の意見ですので、気を害されたかたは、申し訳ありません。

くそっ! それにしても、私(の精神及び貞操)が無事に生きられる選択はないんですか? 毎度毎度、喰われなんて、納得がいきません!!



「……い、妹ちゃん……。いきなり人を殴っといて、何もなしかな……?」



声が聞こえて、そちらを見ると、頬を紅く染めたB先輩がいました。すみません。こういうと、照れていたり、怒っているのかと誤解されそうですね。あれは、殴られた跡です。片方だけ異様に紅いですから。


「……うん? あれ? B先輩、その頬どうしたんですか? 紅くなってますよ? テキトーに吹っ掛けた、女性にでも殴られました? 当然の扱いですね。それにしても、その頬、大部腫れてますよ。どれだけ、不満を持たれたんですか?」

「あれ? 自覚なし? 無自覚? 無自覚で、人殴ったの? ……無自覚で殴る程、俺とのキスが嫌だったんだ……」

「え? ……あ! もしかして、殴ったの私ですか!?」


だから、右手が痛かったんですね。納得です。怒りで右手だけ痛み出すとか、目とか腕を押さえて、"うぐっ、待て。まだ、まだダメだ。くっ、耐えろ! 耐えるんだ!!"みたいなことを言っている人みたいじゃないですか。"頭大丈夫?"って言われるところでしたね。良かった。ほんっとーに、良かった!


「……はは、気にしないで……」

「分かりました。気にしません。貴方が殴られるのは正常だということですね。まさか、本当に女性をたぶらかしていたなんて……。最低ですね」

「何か今日の妹ちゃん、俺に対して辛辣なんだけど!! 俺何かした!? ……て、あ、キスしたからか……」


私が辛辣? ああ、無害だと思っていた兄に裏切られたもので。完全に八つ当たりですね。気づいてますよ? ただ態度を改めないだけです。私のストレス発散に付き合ってもらっているんですよ。さすがに、こうも思い通りにならないと、イライラしますから。


それにしても、キス、ですか。また、私は夢(?)を見ていたんですね。これも、そうなのでしょうか……?

まあ、私にはどうでもいいですけどね。楽しむって決めましたし。

さて、それは今は置いておいて。今は現状を把握しましょう。部屋のカレンダーを見ると、私の誕生日の前日です。そしてキス、と言うことは、またもや前回からずっと目を覚ましている時と、同じくらいの時間帯ですかね。今はキスの後。B先輩に誘拐されそうになる時でしょうか。


私が現状把握に徹している間、B先輩は未だに私が不機嫌な訳を探ろうとしているようです。はっきり言って、ウザいですよ。


「うーん。キスがそんなに嫌だった? いつも、兄弟たちとやってるから特に抵抗はないのかと思ったんだけど」

「"兄弟たちと"って、あれは、違いますよ。唇を合わせているだけです。キスとは言いません。てか、断固認めません! あれは作業なんです!」

「おい! 何言ってるんだ! 作業じゃない! 俺との情事を作業なんて言うな」

「愚兄は黙っててください! 何が情事ですか、あんなの狼藉じゃないですか! 一方通行の愛は、愛とは言わない!! 裏切り者がっ!」


私が声を荒らげてそう叫ぶと、兄は雷に当たったかのような衝撃的な顔をして、ぶつぶつ呟き始めました。


「……ろ、狼藉……? 一方通行の愛……? 裏切り者……? 俺はあいつの願いを裏切ったのか? そんな……、バカな。俺が……? あいつの?」

「うわっ、壊れちゃったよ。妹ちゃん。本当に今日はどうしたの?」

「どうもしてないです」

「大丈夫って顔じゃないよ。そうだ! じゃあ、俺の部屋に行って気晴らしに楽しいことしようか!」


そう言って、B先輩は私を抱えあげました。勿論、前回同様お姫様抱っこです。は、速すぎて、抵抗できませんでした……。

B先輩の言葉に私は顔がひきつるのが、じぶんでも分かりました。楽しいこと? 何か卑猥に聞こえるんですけど。絶対に私にとっては、楽しくないですよね。だいたい内容は予想がつくのですが、外れてほしいと思いながらB先輩に問います。


「……何を、するんですか?」

「勿論ベットでヤりまく――」

「ぎゃあああああ! 予想通りじゃないですかああああ!! 放してくださいっ!! 変態い! 変態がいるううう!!」

「変態? 俺だけに言うなんて酷いな。男は皆変態なんだよ?」

「開き直らないでください!」


「皆、表と裏が同じとは限らないんだよ。そこで、怖い顔してる彼らだって、例えばC君は本当はストーカーかもしれないし、Aも監禁魔に目覚めるかもしれない。妹ちゃんの兄も粘着質で、かつ、束縛好きかもしれないんだよ」



「……え?」


B先輩の言葉に私は絶句しました。

どうして? どうして、知ってるの……?


「なん、で……?」


B先輩は顔に、意味ありげに含み笑いを浮かべています。





彼は、何かを知ってる……?




この物語も鍵を握る一人、B先輩による新章スタートです! この章では謎に少し触れます。ですが、解消はしません。

さて、彼はどうして知っているのでしょうか。


Aさん、B先輩、兄、を好きな人はいませんかぁぁぁ!! 作者、心の叫びでした。彼らの魅力を書けていない、作者が悪いのですが……。


読んでくださってありがとうございました!

誤字脱字等ありましたらお知らせください。m(__)m


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