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面倒な人たちに囲まれて。  作者: 枯木榑葉
序章 ~序章なのに長いとか言わないでっ!!~
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その1

この度は、読んでくださりありがとうございます! 実は、もう1つ書いている小説より早く書いていた作品です。この作品の主人公を参考にもう1つの作品を書いているので、少々似た性格の主人公になっています。ご了承ください。 今後とも、よろしくお願いいたします。

「なぁ、お前。何でコンタクトにしないの?」

唐突に兄の友人兼私の幼馴染、Aさんが私に尋ねました。

「急になに? て、いうか今さらだね。頭打った? 大丈夫? 病院行かなくていい??」

「さすがの俺でも怒るぞ?」

「えーと、コンタクトだっけ? 私はする気ないよ?」

「えー、なんで??」

今度は弟の友人兼私たちの同級生、C君も話に参加されました。


何ですか、あなたたち。私にコンタクトをさせたいんですか。

私にコンタクトさせても何も変わりませんよ? 私、メガネを外しても今とほとんど変わらないと思いますし。


「だって、コンタクトって目に直接入れるんだよね? 私痛いのいやだもん。それに目の中に異物があるって他の人より敏感に感じちゃうし」

私の目は、他の人よりも敏感です。いや、目、というより体全体が敏感なんです。

友達にわき腹を軽くツンとされただけでも激しく反応します。コチョコチョなんて終わってますね。

誰ですか!? コチョコチョなんて最初に発案した人は!! あなたのおかげで私死にそうですよ!! 実際の殺傷能力は皆無に等しいですけどっ! 精神的には死にますよ!!


おぉーと、話がずれてしまいましたね。

えー、まぁつまり。目にコンタクトを入れるということは、私にすさまじい効力が発揮されるということですね。はい。

しかしその答えでは、C君は納得しなかったようです。


「えぇーでもさぁ。絶対メガネ外したほうがかわいいと思うんだけど。確かに、メガネあってもかわいいけど、メガネないほうがもっとかわいいと思うんだけどなぁ」

うわぁあああ!! 恥ずかしいんですけど!! なんで、平然と言えるの!?

C君が軽く天然がはいっていることは前から知ってたよ!? でも、実は天然たらしだったなんて!!


独りで勝手に悶えていると、一人の男性が私の後ろに回ってきました。

「あーそっか。妹ちゃんは敏感だもんね。こんな些細なことでも敏感に反応しちゃうし」

「っつ!? ギャーーーー!!!!」

さっきまで話に参加されていなかった兄の友人兼私の部活の先輩、B先輩が私の背筋を人差し指(?)でなぞりました。

言ってるそばからやらないでください!! いや、まぁ、あなたには聞こえていなかったんでしょうけど!! 本気でダメなんです! 思わず叫んじゃったじゃないですか!!


「ギャーって、ふっ、あははははっ! 何壮大に叫んでるの? かわいがないなぁ」

「何壮大に叫んでるのってあなたが叫ばせたんでしょうが!! かわいげはなくて結構です!!」

「ちょっと! とにかくやめてください!!」

「はぁ、仕方ないな。じゃあ」

B先輩は背筋をなぞるのをやめると、





――今度は耳を舐めはじめました。

「ひゃぁあ!? っつ! ――ちょっ!? ……うっ……あ、うぅ……んっ、あ、い、いやぁあ……」

いぃぃーーーやぁあああああ!!!! はずかしぃいいい!! 人前でこんな声出したくないから手で口押さえたのに!

B先輩はすかさず手を外させました。しかも!! 片手で、私の両手首を押さえつつ腕で私の顔を固定し、もう片方の手で私が逃げれないように、腰に手を回してがっちりホールドですよ!?

この格好も恥ずかしいぃぃいい!! あまりの恥ずかしさに私は顔を伏せます。自分でも顔が真っ赤であることは用意に予想できます。


たすけてぇぇえええ!!!! こんな風に思っている間にも私の口からは恥ずかしい声がっ!!

誰かこの変態ドSとめてぇぇ!!

しかし、このままこうしていても誰も助けない気がしてきました。

くっそう! ここは顔を上げて最初に目が合った人に助けを請うしかない!! うりゃぁああ!!

私は勢いよく顔を上げます。そして、

――――C君と目が合いました。











…………私は兄が来て止めてくださるまで、B先輩に耳を舐められ続けました。


え? C君に助けを求めたんじゃないのかって?? 目が合った瞬間にそらされましたよ。ふっ……

いや、まぁね? C君は真面目だから、先輩に逆らえないだろうということは思ってはいましたよ?

しかし、しかしだね? 勢いよくそらされるとは誰が予想していたよ……

少なくとも私は予想していなかったね。大なり小なり止めてくれると思ってたのに……


仕方ないから、Aさんに助けを求めたのに、何やら追い詰められたような顔して自分の世界に入っておられました。


つまり、誰も助けてくれず、あの恥ずかしいぃぃ声を出し続けさせられたわけです。


……どうしましょう! 私、お嫁にいけないっ!!


ふっ、まさにそんな気分ですね。

ああああああ!! 皆さんの頭の中から先ほどまでの記憶を抹消したい!!!!

誤字脱字など、ありましたらご報告下さい。

待ってまーす!! 

いや、待ってたらダメですね。そもそも、あってはダメですし。

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