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侵入

この世界は、ファンタジー染みた魔力というよくわからない力のある世界に一人の青年と少女が迷いこんだ物語。

。。。。


「緊張するなぁ。。。。」

俺の名前は「竜宮(りゅうぐう) (すばる)」。

歳は18、黒髪で揉み上げが長く、瞳の色は紅。身長は175。痩せ型。

今俺は、大学受験のため大学の門に向かってる。

「あれ?あいつなにしてんのかな。」

彼女は、「虎宮(こみや) 杏子(きょうこ)」。

歳は俺と同い年。金髪のロング。(地毛)。瞳の色、金と銀のオッドアイ。身長161。体重は知らないなぁ。。。。性格は内気だが面倒見がいい優しい娘だ。

小さい頃から一緒に遊んでいたので幼なじみというやつだ


「よ!」

「ひゃあぅ!」

杏子は大きな声を上げ、大学の門の前にある木を盾にした。

軽く肩を叩いただけなのにそこまで驚くなんて。いつも通りだからいいけど。

「昴かぁ。。。。脅かさないでよ。。。。」

「脅かしたわけじゃないよ。。。。で、どうして門の前に突っ立ってたんだ?」「え、あ、、、緊張しちゃって。。。。」

「ふむ。。。。実は俺も少し緊張してたんだ。だから一緒に門を越えよう。」

「。。。。うん。その手は。。。。?」

「手を繋ぐだけだけど?」「!?!。。。。恥ずかしいよ。。。。」

「手を繋いで越えれば恥ずかしさは二分の一!緊張も二分の一!」昴は少し強引だが優しく手をつかむとゆっくり杏子の歩調に合わせて門の前に向かった。

「。。。。行くぞ?」

「。。。。うん。」

二人は呼吸を整え目を瞑り、、、

「「せーのっ!」」

二人の足は門の向こう側へと踏みしめた。

ここからが戦いだ。今から筆記試験が待っている。これを合格すれば大学の新しい生活が待っている。と思っていた。

「なに、、、これ。。。?」

「ここどこだ。。。。。?」

目を開けてみるとそこには大学の面影も無く、あるのは大学の敷地以上にある土地と蔦で覆われた繭のようなものがあるだけ。。。。

「先ずは状況整理だ。今俺は夢を見ているのか?」

「。。。つねってたらいたいよ?」

「イタタタタ。。。ホントだな。。。。ここは大学だったな?」

「うん。。。。門を潜り抜けただけだよ。。。。」

「てか、受験の時間は?!。。。。あと20分しかないのかよ!」

「「!!」」

地響きと共に蔦が広がっていく。。。。蔦の中から胎児の様な生き物がこちらを見ていた。

蔦がこちらに向いている。あの生き物はこちらに敵意を向いているようだ

「。。。。怖いよ。。。。」

「大丈夫だ。。必ず守ってやる。安心しろ。」

「。。。。うん。」

恐怖に座り込む杏子を守るように昴は身構えた。


無数の蔦は槍のように尖り、弾丸の様な速さで昴達に向かってきた。

「。。。。!!(来る!)」俺は杏子を持ち上げ無数の蔦の攻撃を避けていく

「。。。。ちっ。いくら親父に鍛えられたからといっても、これじゃあいつかは体力切れでやられちまうな。。少しでも反撃出来れば。。。。!」

(そういえば、今日親父に荷物渡されたな。。。。武器になるものさえあれば。。。。)

荷物の中を探って見ると中から鉄の入ったグローブとフルーツナイフが入っていた。

「おいおい。学生に何持たせてんだよ。。。いつもはこんな事しないのに。。。しかも、フルーツナイフ。。。使えるのか。。?(親父。。こうなることを。。。。?いや、今はそんなことは気にするな。とにかく、あいつをなんとかしないと!)」

「杏子。下がっててくれ。」

「た、戦うの。。。。?!無理だよ!逃げようよ!」杏子を下ろすと昴は武器を装備し、敵に向かってフルーツナイフを構えた。

「このままでも体力切れでやられちまうからな。なんとか追っ払うくらいできれば。。。。!」

蔦はさっきと同じように昴達を攻撃しはじめた。

「。。。。くっ!」

昴はなんとかグローブの甲で蔦を受け流しフルーツナイフで蔦を切っていった。しかし、敵の無数の攻撃に受け流しきれず傷が増えていく。

「(これでなんとか凌げそうだ。けど敵が逃げてくれなきゃやられちまうんだよな。。もう少し耐えてくれよ俺の身体。。。!)。。。。なんだって!?」


斬られた蔦はみるみる再生していき元に戻っていく。

「(これじゃあ、勝ち目なんてないじゃないか。。。なんとかあいつだけでもここから出せれば。。。。)」

「。。。。!!危ない!昴後ろ!」

「。。。。なっ!」

斬られた蔦の残骸が再生し昴の右腕に襲いかかった。

「うああぁぁぁぁ!」

腕の中で根を張り巡らして激痛が走らせていた。


あまりの激痛に昴は崩れた。

「。。。いや。。。。昴。。。。死んじゃう!」

敵はゆっくり昴の近くに近づいていく。斬られた蔦も昴のほうへと。。。。。


「。。。。死んじゃう。。。。昴を。。。誰でもいいから助けてよ!神様!」


「神様なんて居ないけど助けてやるよ!」

声の先から魔方陣が浮かび上がり呪文の声と共に氷の塊が蔦と敵を一緒にして串刺しにしていた。

「ありが。。。とよ!」

昴は手で腕に侵食していた蔦を引きちぎりフラフラと立ち上がっていた。

「あんたたち早く帰りな。まだ敵さんは死んだ訳じゃないから。」

魔法使いのような服装で、銀髪ロング、目の色は金色に輝いている女の子が立っていた。

「残念ながら、、どうやって来たかも分からないから帰りかたもわからない、、んだ。」

「嘘でしょ?この世界に入れる奴なんてそうそういないんだよ?」

「嘘ついてる余裕あったら帰るって。それよりここはどこなんだ?」

「その話は終わってからするね。敵さんがお目覚めですからね。」

敵は蔦で氷の塊を引き抜くと紫色の液体と共に叫び声を響かせた。

「こいつはあたしでも倒せないかも。。。あんたたち下がってて」

「いや、、、戦うさ。武器なるようなものないか?これだけじゃろくに戦うことも出来なくてさ」

「ナイフ一本?!馬鹿じゃないの?!よくそれで耐えてたわね。。。。まぁいいわ。この剣貸してあげるから。はい。」

と言い、渡された武器は刃渡り40cmの少しグロテスクないかにも敵が使っているような剣を渡された。

剣は見た目の大きさとは裏腹に竹刀を持っているような軽さだった。

その剣は異質な雰囲気を纏って吸い込まれるようだ。。。。。

「。。。。」

「行くわよ!」

「。。。。」

「。。。。?どうしたのよ?」

「。。。。護る。」

「。。。。は?」

「護るためには殺さないと。」

彼の身体が黒いなにかに覆われていく。目は紅く、瞳は銀色になっていた。

「ちょっと、、、どうしたのよ。」

「。。。。昴?」

「クシャァァァアアアア!」

敵は叫び声とともに黒いなにかに向かって蔦で攻撃するが、

「。。。。死ね。」

彼だったものに当たる直前で粉砕していく。

あまりの豹変ぶりに彼女らは、恐さで立ちすくんでしまった。

彼は敵にゆっくり近づいていく。

当然敵は攻撃するがさっきのように粉砕されて攻撃することができない

彼は急に走りだし胎児の目の前に一瞬で移動し

「終わりだ。。。さようなら」

胎児を一刀両断した。

それとともに蔦は砂になり胎児の代わりに蒼い宝石がそこにはあった。

「終わったぞ。」

彼が振り返ると黒いなにかは無くなり目も元に戻っていた。

「。。。あんたなにもの?」

「。。。昴。大丈夫?」

何が大丈夫なのだろうか?普通に敵を倒しただけなのに。それにしてもあの化け物は何だったんだ?この宝石も気になる。いろいろ聞かないと。いや、、、そんな、、事より、、、、、試験。。


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