【破滅】ママのカードで赤スパ投げまくってたら、推しの配信で「〇〇くん(本名)のお母さんから連絡が来ました」と読まれた件
「うおおおお!!」
俺は震える指でスマホを叩く。
¥50,000 スーパーチャット
画面いっぱいに真っ赤なメッセージが流れた。
「今日も世界一かわいい!!」
コメント欄がざわつく。
「また赤スパ来たw」
「〇〇ニキつえぇ」
「今月何回目だよ」
そして――
「えっ、また!? ありがとうー! 〇〇さん、いつも本当にありがとう!」
推しに名前を呼ばれた。
その瞬間、脳汁が止まらない。
五万円なんて安い。
名前を呼ばれるだけで、今日も生きていける。
「……もう一発。」
¥50,000
「ええ!? 二連続!?」
最高だった。
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もちろん高校生の俺にそんな金はない。
だから使うのは、母さんのカード。
最初は一万円だけだった。
「あとで戻せばいい。」
その一回で終わるはずだった。
気づけば十万。
二十万。
五十万。
履歴を見なければバレない。
そう思っていた。
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ある日。
「ねえ。」
夕飯中、母さんが聞いてきた。
「最近、カードの請求おかしくない?」
俺は味噌汁を吹きそうになる。
「え、知らない。」
「そう。」
終わった。
……いや、終わってなかった。
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翌日も配信。
俺はいつものように赤スパを投げた。
¥50,000
コメント欄。
「富豪きたw」
「スポンサー様w」
「またお前か」
推しが笑顔になる。
「ありがとうー! 本当に助かる!」
やっぱり最高。
今日も名前を――
「あ、その前に。」
推しが少し真面目な顔になった。
「スタッフさんから連絡事項があります。」
嫌な予感。
「えっと……」
画面の外で紙を読む。
そして。
「〇〇くん……えっと、本名なので名字は伏せますね。」
俺の心臓が止まる。
「〇〇くんのお母さんからご連絡が来ました。」
コメント欄。
「?????」
「母wwwwww」
「え?」
「ママ!?」
推しは困ったように笑う。
「カード会社さん経由で、未成年による利用だった可能性があるとのご相談をいただきました。」
俺の顔から血の気が引く。
「なので、このアカウントからのスーパーチャットは、今後お受けできません。」
コメント欄。
「終わったwwwww」
「ママ強すぎるwww」
「本名読まれてるじゃねえかw」
「草」
「親フラどころじゃない」
「伝説回」
推しは最後に一言。
「お母さま、ご連絡ありがとうございました。」
俺はブラウザを閉じた。
震える手で。
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その三秒後。
リビングから。
「ちょっと降りてきなさい。」
母さんの声。
人生で一番怖かった。
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翌日。
スマホ没収。
PC没収。
小遣いゼロ。
カード会社には返金処理。
推しにはブロック。
学校では。
「おい。」
友達がスマホを見せる。
切り抜き動画。
『ママから連絡が来ました』
再生数。
287万回。
コメント。
「今年一番笑った。」
「ママが最強のモデレーター。」
「親のカードで赤スパはやめよう。」
俺は静かに机へ突っ伏した。
その日から俺のあだ名は、
「ママスパ」。
卒業まで、一度も変わらなかった。




