第1話 石ころ拾いました!
キャラクター紹介
蓮冬加
本作の主人公でごく普通の高校2年生。
腰まで届く黒い髪をポニーテールにしており
中性的な顔立ちをしているため女の子と間違えられることもしばしばある。
【はす】と言う名字からなぜか両親やクラスの仲間からも【パス】と呼ばれているが理由は不明。
謎の石ころに躓いたことから異世界エルラドにやってきた。
エリーゼ・シュテル
王都ハルモニアの姫
見た目は薄いピンク色の髪色でふんわりカールしたロングヘアの女の子。
愛称はエリン
優しくま前向きな性格
困ってる人がいると必ず助けるという心の持ち主
パスのことが気になってるとか…
「やべぇ!!遅刻だっ!!」
朝からドタドタと慌てて制服に着替えてリビングに下りてくる。
腰まで長い黒髪を一本にまとめた少年がリビングにやってきた
少年の名前は蓮冬加
高校2年生である
家族や周りの人からは【パス】と呼ばれている。
なぜそう呼ばれてるかは分からないがいつの間にかそう呼ばれている。
なのでここでも以降はパスと呼ばせてもらいます。
パスの両親は海外に出張しており実質一人暮らしのようなものである。
ドタバタと準備を澄ませてなにも食べずに家を出るパス
「やべぇ!今日当番だった!!」
パスはとにかく走った
一秒でも早く学校に着くために
学校が目の前に見えてきたとき
パスは野球ボール程の石に躓いて盛大に転んでしまう。
「いってぇ!何だってんだよ一体!!」
パスは自分が躓いた野球ボール程の石ころを拾う
「なんで石ころがこんな所に…」
その石を人のいないところに放り投げようとした瞬間
石が突然光を放つ
「おわっ!!なんだ!?」
パスの視界はまばゆい光に包まれている
やがて光が収まるとそこにパスの姿は無かった。
異世界エルラド 王都ハルモニア
この国は今日も天気が良い
雲一つ無い綺麗な空だった。
しかし突然の流れ星のようなものが空から流れ落ちた
その流れ星はハルモニアの外れにある祭壇に落ちた
「今のは!?」
一人のドレスを着た女の子が流れ星の落ちたところを見つめてから走り出した。
女の子が祭壇に辿りつくとまばゆい光に包まれていた一人の青年が姿を現した。
ひとまとめにした長い黒髪の青年の傍にはあの野球ボール程の石が置いてあった。
女の子がパスと出会う少し前に遡る
パスは光に包まれて空から落下していた。
「ちょっと!!落ちてる!!落ちてる!!!!」
涙ながらに叫んでいると地面が近づく
終わったと思ったその時身体がふわっと浮くような感覚がして次の瞬間地面に座り込んでいた。
「助かった…のか?」
パスを包む光の柱が消えて次第に景色が見えるようになる。光が完全に消えるとパスの目の前にはドレスを着た女の子がたっていた
「は?え?ドレス?」
パスは状況がつかめなかった。
さっきまでいつもの通学路をマラソンのように走っていたのにただの石ころに躓いて転んで気がついたら空の上でスカイダイビングをしていたのだから。
「大丈夫ですか?」
女の子はパスの顔を見ながら言った。
キョロキョロと周りを見回すパスを見て何処か具合が悪いのかと心配になったのだ。
「あ、あぁ…大丈夫だけど…ってそうじゃなくてここ何処なんだっ!?」
「ここはエルラドの王都ハルモニアです。」
聞き慣れない単語が二つでたことにパスは聞き返した
「エ…エル… ハ…ハルモ…何だって?」
「エルラドにハルモニアです。聞いたことありませんか?」
「聞いたことあると思います?」
女の子の質問にパスは疑問形で返す
もちろん今まで勉強してきた中でエルラドもハルモニアも一度も聞いたことはない。
「まさか…異世界ってやつか?!」
よくラノベにある異世界が本当に存在してるなんてとパスは思った。
以前からラノベの読み過ぎで異世界に転生したいなどと言っていたパスは遂にそれが叶ったのだが
本人は嬉しがるどころか更に混乱していた。
「マジでここが異世界だとして…何のために俺はここに来たんだ?それにこの石ころ…」
一体何なんだと言おうとした瞬間石の表面にヒビが入り始める
バキバキとヒビが行き渡ると表面の石がバラバラと剥がれ落ちる
表面の石が全て剥がれると中にはまるで宝石の原石のようなものが出てきた。
青い色を放つその石はとても綺麗だった。
「何だこりゃ?宝石…サファイアか?」
パスはその石を自分の目の高さまで持っていくと女の子は興奮したように言った。
「もしかしてそれは英雄の輝石っ!!やはり貴方様は輝石に選ばれた英雄様だったのですね!!」
「え、英雄?!それに輝石って何だよ…」
「それにつきましては我が城、ハルモニア城にてご説明させていただきます!申し遅れました。わたくし、王都ハルモニアの姫、エリーゼ・シュテルと申します。貴方様のお名前を伺ってもよろしいですか?」
女の子…エリーゼは礼儀正しく名前を名乗った
パスは立ち上がり名前を名乗る
「俺は蓮冬加。色んな人からパスって呼ばれてる」
「パス…パス様とお呼びしてもよろしいですか?」
「あ、あぁ…いいけど」
「それではパス様、ハルモニア城にご案内致しますこちらへ」
エリーゼはそっとパスの手をとりハルモニア城へ歩いて行く
パスはこれから英雄としてこのエルラドの地でどうなっていくのだろうか。
期待と共に不安が募るパスであった。
第1話 完
次回の投稿は明日になります。




