ギフトくれ! スマホ依存の私はクリスマスイブに凍死する。
「なろうラジオ大賞7」応募作品です。
1000字。
作中キーワードは「ギフト」
今年もありがとうございました。
みなさま良い年をお迎えください。
突然インターネットに繋がらなくなった。
スマホの画面でクルクルと丸い矢印が回りつづける。
GBを使い切ったに違いない。
購入しようとするも上手くいかない。私は電車に乗るところだった。交通系カードはスマホのアプリに入れている。
電車に乗れない!
一億年ぶりくらいに切符の券売機に行った。
目的の駅までいくらかかるかわからない。目を血走らせて路線図を見た。
やっと目的駅についたがお店の場所がわからない。
地図アプリ!!
『駅についたら地図アプリ立ち上がればいいや』と思っていた。
ここでまさかの電池も切れた。私はだらしないのでコンビニで借りられる貸出充電器に頼っていた。
何軒かコンビニを探したが、置いてない。
いつもアプリで探すのに!
街の掲示板と睨めっこ。ケーキ店は有名なビルの中にある。なんとか辿り着いた。
レジに行って「予約したものです」と告げると「予約番号をお願いします」と言われた。
予約番号はメールで届いてる!
「わからないんですぅ〜」半泣きになった。
今日はクリスマスイブ。私の後ろにどんどん列ができる。お店の人も困ってる。数人で集まって話し始めた。うう……申し訳ない。
「マイナンバーカードを」
提示して一筆書いた。
さらに私は恐ろしいことを思い出した。
明日はクリスマス。私は友達とディナーショーに行くことになっていた。料理含めて実に5万円。そしてチケットはQRコード!
5万円がぶっとぶ!!!
家にはモデムがある。
走るように帰宅し、スマホを取り出してドアの前で振った。
うちの鍵!! スマホで開くんだった!
私はしゃがみ込んだ。もうダメだ。クリスマスイブに家の前で凍死するんだ!!
そのとき。
「フォーッッフォッフォ。サンタじゃぞ! 良い子の欲しいプレゼントは何かな?」
顔を上げると彼氏がいた。そう、今日は彼氏とクリスマスディナーだったのだ。
やおら立ち上がり彼氏の襟を両手で掴む。
「Gをくれーっっっ!!」
あまりの剣幕に彼氏が怯んだ。
「家にも入れないんだ。GをGをギフトしてくれぇぇぇえ!!」
「…………何Gほど?」
「1Gでいい! 1Gあればあと1週間を耐え抜いてみせる! いや! 足りなかったら自分で買える!」
「………3Gあげるよ……」
神だぁ! 神がおる!
ハッピーホーリデェイズ!!
その夜彼氏にプロポーズされて快諾。何せ命を救ってもらったので。彼氏は「まさか3Gで一生を売り渡すとは」と苦笑い。
何言ってんの!
Gは命よ! あなたもGももう一生離さない!
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作者は実際にギガを購入しました。うっかりWi-Fiを『未接続』にして一晩で2GBぶっ飛ばしたのです。
くわばら、くわばら……。




