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ダンジョンで魔物料理店を開いたけど客が来ないので、ダンジョン配信者になって宣伝しようと思う。  作者: 猫額とまり
第4章 未知の世界からのお客様

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第68話 【放送事故】店長、既婚者だった



:ゑ?

:きこんしゃ……?

:向こうの店長、奥さんいるの!?

:【悲報】店長、敗北


「――――」

「えっえっ、あの、奥さんがいらっしゃるって本当なんですか?」

「嘘じゃないよー、ほら写真」

「わっ、すごい美人さ……ん?」

「なんか、真ん中に別世界の店長がいて、周りにたくさん女性がいるけれど……どなたが奥さん?」

「全員だよ? うちの世界線は一夫多妻制が認められてるから」


:こっちにも写真見せてくれ

:一夫多妻制www

:向こうの店長ハーレム作ってんのかよwww

:あの、どうすればそっちの世界線に引っ越せますか? 俺もハーレム作りたいです

:お前じゃ無理だよ引っ込んでろ

:店長固まってて草

:盛 り 上 が っ て ま い り ま し た




 なにこれ。


「なにこれ」

「ん? どうした俺。そんなに俺が既婚者なのが衝撃的だったか? ……あ〜、そっかそっか。こっちの俺、カノジョとかいなさそうだもんな! 悪い悪い、料理キチで異性経験皆無のこっちの俺には刺激が強かったかぁ〜〜〜笑」


:クッソ煽られてて草

:因 果 応 報

:さっきまで散々マウント取ってたからね……

:格下だと思っていた相手が、実は既婚者でハーレムまで作り上げていて、しかもパラレルワールドの自分自身だというね

:ごめん今までの配信で一番笑った




「は……? お、俺が料理好きなのと、異性経験の有無は関係ないだろ……?」

「じゃあいるの? カノジョ」

「えっ、トオルさん彼女いるんですか」

「……店長?」


 ……なぜかホムラちゃんとシラユキちゃんまで俺の言葉に反応する。

 な、何がどうなってる……どうしていきなりこんな流れに。


「……………………じゅ、十人くらい……?」


「小学生でも分かるバレバレの嘘つくな。見てる俺が恥ずかしいわ」

「あ、いないんですね……ほっ」

「まあうん、知ってた」


:店長、完全敗北

:視線泳ぎまくりで草

:もう配信切り抜かれてオモチャにされてるぞ

:【速報】店長、異性経験皆無であることが世界中にバレる

:こんな人格破綻者についてく女性とかいるわけないんだよなぁ


「な、なんで嘘だって分かるんだよ……そっちの俺は思考を読み取れる能力でもあるのか……?」


「店長……その発言はもう嘘だって認めてるようなものよ」

「トオルさん、何事にもそれぞれのペースがあると思うんです。だから別世界線のトオルさんに先を越されていても、今は異性経験がなくても、慌てる必要はないと思います!」

「どうしよう、我ながら見てて悲しくなってきた。これが料理と戦闘に全振りした俺の末路か」


:ホムラちゃんのフォローが店長の身に染みる

:これフォローできてるか? トドメ刺してない?

:向こうの世界の店長、俺らにも写真見せてくれよー


「お、いいぞー。ほら」


:わ、マジで美人さんだらけじゃん

:あれ? 獣耳生えてね?

:獣娘じゃん!!!

:なんか、服装とかもちょっと日本離れしてるような……?


「俺の世界は色々あってねー、ダンジョンから獣人族がやってきて移住したんだよ。これくらいよその世界線じゃ普通だぜー?」


:パラレルワールドすげー!

:どうすれば別世界に移動できますか! 教えてくださいお願いします!!

:俺も獣人娘と結婚したいんだがダンジョンに行けば出会えますか

:俺長年探索者やってるけどこんな獣人見たことないよ……

:てかこれ店長の性癖暴露されてるのでは?


「……トオルさん。その……こういう姿の女性が好きなんですか?」

「店長、もしかしてハーレム願望でもあるの?」


「違う違う!! それはそっちの世界の俺の性癖であって、俺の性癖は至ってノーマルだっ!!!」

「おいおい隠すことないだろ? 別世界の俺といっても、全部が違う訳じゃない。特に性格や性癖とか、根っこの部分はな。実は好きなんじゃないのか? こーゆーの」

「お前いい加減にしろよ!? ここは料理店でこのチャンネルも宣伝用だ! お前の性癖を垂れ流す場所じゃねぇから!!」


:やけに必死ですね店長

:【速報】店長、今度は性癖が全世界に暴露される

:獣人娘は良いものだぞ、同志よ

:店長、俺お前のこと変人だと思ってたよ。実はケモナーだったんだな。

:急に親近感湧いてきた

:世界中からケモナー湧き出して草

:訂正しろ。獣耳フェチと獣人フェチとケモナーは別物だ


 クソッ、リスナーも好き放題言いやがって!?


「よし殺す」

「うわ暴力に訴えましたよこの俺! 今配信中ですよ、暴力反対!」

「トオルさん落ち着いて!? 私はそういう性癖も良いと思いますよ!?」

「……あーあ。もう収集つかないでしょ、これ」


:放 送 事 故 確 定

:いいぞもっとやれ

:くそっ、どうしてこの世界線には世界線を移動する技術が開発されていないんだっ……!

XX(ペケペケ)の全世界トレンド、一位から十位総なめだよ。おめでとう


「――よし、引っ掻き回して満足したし、マジで殺される前に俺は帰ります! アディオス!!」

「待てやコラァ!!」




 そんなクソ迷惑な騒ぎを起こしつつも。

 別世界の俺は、元いた世界に帰って(逃げて)いった。


 あと俺の性癖はノーマルだから。いやホントに。


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