なろう叩き動画はウケないのか?
2023年10月17日
エッセイ部門日間一位達成!
2023年10月19日
エッセイ部門週間一位達成!
皆様、お読み頂きあざます!
はい、どうも久しぶりの熊ノ翁です。
ええと、今回はですね。
「なろう叩き動画って最初は再生回数伸びるけど、人気長続きしないよね」という意見を、例によってTwitter(X)で見かけまして。
これについてちょいと書いていきたいと思います。
どうぞ、よろしくおなしゃす!
さてさて、この「なろう叩き動画は人気長続きしない」という意見について。
熊がまず思ったのはコレでした。
ないないない。
あり得ない。
日頃からSNSやまとめサイトで「底辺童貞ヒキニートの子供部屋おじさんが低俗な欲望むき出しで書いた妄想小説」だの「なろう小説って、小説になってないからせめて小説になろうよって意味でなろう小説って言うんでしょ?」だの「弱者男性が人生逆転しようと思って浅はかな考えで書くのがなろう小説」だの、なろう叩きで皆様盛大にはしゃいでおられるのを熊は見ています。
何となく低く見られている物を、上から目線で一方的にディスるという行為は、石器時代から令和の現代にいたるまで、人類が愛し続けてきた娯楽です。
ストレス多い現代社会において、マウントを取って好き放題殴れるなろう叩きというコンテンツは、現代人のニーズにマッチした優れたエンタメのはず。
それがウケないだなんて、そんなバカな話は無いだろう!
人類は、何かを見下してコケにするのが大好きなんだ!
そう思い、早速YouTubeで「なろう系」と検索をかけてみました。
すると、出るわ出るわなろう叩き動画が。
とりあえずトップで出てくる10個の動画の内、7つの動画がなろう系をディスり、コキ下ろす動画でした。
サムネも「なろうの闇」「なろう系、ふざけてます?」「なろう系、何より主人公がキッツい」「残念なろうアニメ」等々、基本的に否定形の物ばかりです。
再生回数も中には100万再生を超えている物もあり、なろう叩きはYouTube内ではそれこそ一つのコンテンツとなっているようです。
いや大人気じゃんなろう叩き!
やっぱりそうだ!
熊の考えは間違ってなかった!
やはりなろう叩きはエンタメの勝ち組コンテンツ!
人類はサルから進化したという説は正しかったんだ!
と思って、創作界隈でちょくちょく名前を見る「一般サイコパス」さんや「カナブンチャンネル」さんといったなろう叩きをメインに動画を作られてる方々の再生回数を見ると……
あ、あれ?
恐らくなろう叩きではトップランナーだろう一般サイコパスさんですら、再生回数数万程度だぞ?
いや、YouTubeでコンスタントに一万回以上の再生を稼ぐのは十分凄い事なんだろうけどさ。
トップランナーでこれってのはちょっとおかしくないか?
だって何かをディスるコンテンツって、例えば映画叩きとかクソゲーレビューとか、トップ層は再生回数のケタが違うやん。
なんでこんなに差があんの?
これ不思議に思って色々となろう叩き系の動画を調べてみたんですが、どうもなろう叩きをメインで扱うチャンネルは、トップ層の方々でもやはり平均数万といった所のようです。
色々となろう叩き動画を見て回った結果、こんな感じの事が分かりました。
それは「なろう叩き動画で数十万再生や100万再生越えをしている物は、そもそもなろう叩きをメインのコンテンツとして扱っていない」という物です。
普段は漫画やアニメ、社会問題、その他さまざまな炎上ネタを取り扱い人気を博しているチャンネルがなろうを取り上げた時、動画が大きくバズっている場合が多いです。
「なろう系」で検索をし「視聴回数」でフィルターかけて100万回再生を突破した動画を調べてみた所、チャンネル主の方々と普段扱うテーマはこんな感じでした。
・教室隅の男、その名はジャックさん
100万回突破動画タイトル 「なろう系動画」
主なコンテンツ アニメイラストを使ったショートコント
・かやさん
100万回突破動画タイトル 「なろう系主人公のトンデモ発明」
主なコンテンツ ボーカロイドを使った時事ネタ、炎上ネタの解説
・超銀河眼の時空盾さん
100万回突破動画タイトル 「なろう系主人公は何故嫌われるのか」
主なコンテンツ FGO関連となろう叩きが半々
うん。
超銀河眼の時空盾さんくらいですかね、ある程度なろう叩きをメインに据えてバズられた方は。
つまりなろう叩き系動画の分野では、それを専門にしたインフルエンサーって実はまだいない状態なんですよね。
これがクソゲー叩き動画や映画酷評動画、あとアニメ叩き動画だと安定して数十万、100万回再生以上をバシバシ叩き出してるインフルエンサーがいて、その叩きコンテンツを主に扱っているチャンネルというのもあるわけですが。
いや不思議です。
この差は何なんでしょう。
なんでなろう叩き動画に比べて、ゲームや映画、アニメの叩き動画はそれをメインに据えたインフルエンサーがいて、トップ層の再生回数が十倍以上も違うんでしょうか。
まず仮説として熊が考えたのは「そもそもなろう叩き動画は、他のジャンルの叩き動画に比べてクオリティが低いのではないか?」というものです。
叩き動画に求められるのは何といっても毒舌さ、罵倒芸です。
自分の嫌いな、見下すものを思いっきり罵って「うんうんわかるわー。ほんとクソだよなコレ」と共感を集めたり「おいおい、そこまで言うのかよ! いいぞもっとやれ!」という痛快さが求められます。
そういった面で、なろう叩き動画投稿者たちはレベルが低いから見られないのか?
と考えて、いろんなジャンルの叩き動画と見比べてみたのですが……
平均的に見て、動画の質にそこまでの決定的な差は熊は感じませんでした。
罵倒のキレも、なろう叩き系動画がことさらヌルいなんて事も特にありませんでしたし。
特に一般サイコパスさんなんて、相当攻めたディスりをしていて発言の過激さから出版社とモメる所まで行ったようですし。
あのチャンネルが倫理的にどうかはさておいて。
叩き動画として見た場合、そのコンテンツや作品を嫌う人にはかなり刺さる、お客様に寄り添った動画作りをされています。
その叩きっぷりが、他のジャンルの叩き動画と比べて劣っているとは思えませんでした。
じゃあ何で再生回数に10倍以上の開きがあるのでしょう。
毒舌の過激さやクオリティにそこまで違いは無いはずなのに。
んんんんん!
これ単に市場規模や認知度の差なんじゃね?
ゲームの市場規模は全世界22兆円、映画は462億ドルで約7兆円ほど。
それに対してなろうは、ラノベ全体で見たとしても250億円程度の市場規模なわけです。
そもそも話題としてそれだけニッチな物なんですよね。
そりゃあ差も出るでしょ。
聞いた事の無い名前のなろう作品を叩く動画よりも、誰もがタイトル知ってるジブリ映画の「君たちはどう生きるか」やディズニー映画の「実写版リトルマーメイド」を叩く動画の方が認知度的に圧倒的に有利です。
そりゃあ再生回数も変わってきますよ。
だからこそ、なろう叩き動画で100万回再生以上バズってる動画って認知度的にまだ知られている「なろう系小説」全体を差した単発動画が多いんでしょうね。
となると、今後なろう叩き動画がアニメやゲーム、映画叩き動画と同じくらい愛されるコンテンツとなるためにすべき事はただ一つ。
それは、なろう小説の市場を拡大し、顧客を増やし認知度をもっと高めていくことです!
叩いて稼ぐためには、まず周知から!
というわけで。
なろう叩き動画を作ってる方も、なろうを叩いてSNSでインプレッション稼ぎをしたいアンチな皆様!
ここは一つ手を取り合ってなろう小説を盛り上げていきませんか!?
なろう小説が10兆円規模のビッグコンテンツになれば、アナタの動画再生回数もSNSのインプレッションも爆上がり間違いなしですよ!
なろう叩き動画はウケないのか?……END
最後までお読み頂き有難うございます。
エッセイだけでなく小説も書いてますので、気が向いたらお立ち寄りください。
日常魔王作品アドレス
https://ncode.syosetu.com/n8322ic/
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