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エピローグ。

 腐臭と香気を漂わせた老女は、見る間にその姿を変えた。漆黒の瞳から湧き出でた黒き光の奔流は、時を巻き戻すかのように逆流し、あるべき深淵の底へと還ってゆく。老女の白髪は黒さと艶を取り戻し、皺くれだった肌は瑞々しさを生気を取り戻す。


 老女が私自身であったと気がついた時は、すでに私も老女もこの世界に存在してはいなかった。


 ※ ※ 


 花を手折る女性の背に、微かな芳香が揺れています。私だった彼女は振り返ります。三本の花を手にして。そして、この物語を読み(ふけ)っていた人々へと問い掛けるのです。


「さあ、あなた(・・・)はどれを選ぶのかしら?」


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