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ワールド・オブ・ザ・デスゲーム  作者: 悠城 拓
第1章 「全ての始まり『エイガルド編』」
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ダンジョン攻略-4

 ダンジョンを攻略し始めて約一時間が経った。ダンジョン内は前回とは違い、魔物は通路ごと、部屋ごとにちらほらと見られたが、ソウジの指揮とサクラの『広範囲索敵』でなるべく戦闘を避けつつ、進んでいくことが出来た。


 そして現在は中間地点の第三層へと辿り着いていた。


「よし、サクラからこの辺りは安全だと報告を得たため10分ほど休憩とするが、完全に安全とは限らないので武器は必ず手元に置いておくように」


 ソウジの一言で攻略隊や冒険者の中に流れる緊張した空気が少しだけ緩んだ。しかし、それはすぐにまた同じように……いや、それ以上に重苦しい空気になった。その原因に冒険者全員はすぐに理解がいった。


 通路を行ったり来たりと獲物を探しているかのようにうろついている前回このダンジョンを攻略していた攻略隊にとっては因縁の敵でもあり、全体的に獅子の形をしており、獅子の頭の上には黒山羊、尻尾は黒蛇という独特な特徴を持った”キメラ”が全員の目に映っていた。キメラは自分の存在を示すかのように禍々しい魔力を醸しており、獅子の口からは空腹なのか涎を垂らして、グルルとたびたび唸っていた。


「おい、サクラ。この辺りは安全じゃなかったのか?なぜまたあいつが……」


「わ、わかりません!ですが、これだけは言えます。先ほど索敵した時にはこれほどの魔力は一切感じませんでした。それは前回と同様でいきなり現れたものかと推測します」


 サクラは思い出すかのように言葉をスラスラと並べる。そして、目の前に存在するキメラに向かって再度、『広範囲索敵』を行った。反応は先ほどと同じようにキメラ以外の魔力は存在せず、キメラの禍々しい魔力だけが感じることが出来た。


「とりあえず前回と同じように魔力はキメラ以外感じられないので他の魔物に邪魔をされることはないと思います」


「そうか、それと他の道はないだろ?」


「そうですね、道はキメラのいる先で二手に分かれている位でこの道は完全に一本道です」


「じゃあタイガを救出する前の前哨戦と行こうか。この通路の広さならこの人数でも十分に動けるだろう。後衛の指揮はサクラで前衛の指揮は俺が行うがいいか?」


 ソウジの提案にサクラは無言で頷いた。それに続くように他の冒険者も理解したように頷くなり、腕を上げるなり、おのおの反応を示した。


「じゃあ戦闘開始だ!」


 ソウジの合図で前衛パーティーはキメラに向かって走り出した。それに気づいたかのようにキメラは雄叫びを上げると、前衛パーティーに向かって走り出したが、それはすぐに後衛パーティーの牽制によって静止された。突然の矢と魔法攻撃に短い呻きを上げながら一時的に怯んだが、すぐに体制を整えると近づいてくる前衛パーティーに視線を映す。


 そして再度雄叫びを上げると一番近くに来ていたパーティーに向かって右前脚を上げ、引っ掻くような動きをし始めた。


「ユウキ!」


 ソウジの合図によって俺は右足のホルダーに仕舞っていた銃をキメラの目の前にいるパーティーに向け、引き金を一回引く。銃口からは『闇扉(ゲート)』を発動するための闇属性の魔力がキメラと前衛パーティーの間に放たれ、一瞬で壁になるように魔力は魔法へと変化し、前衛パーティーを飲み込んで消えた。キメラの攻撃は空を切り、また突然目の前の敵が消えたことに多少の驚きを示しながらもまた近くにいるパーティーへと向かって走り出す。


 キメラが他のパーティーに気を取られているうちに『闇扉』で飲み込んだパーティーを他の地点からだし、再度すぐに使えるように魔力を込める。咄嗟の出来事に『闇扉』に飲み込まれたパーティーは一瞬、目の前の景色が変わったことに驚きの表情を浮かべていたが、それがユウキの魔法だということに気付き、すぐにキメラへと視線を戻し、向かっていった。


 魔力を込める際にユウキは皆に気付かれないようにキメラに向かって『鑑定』を掛けていた。



種族:混合種(キメラ)


性別:♂


使用可能魔法適正:闇


【スキル】


闇魔法 Lv.3


闇裂爪(ダーククロー)

闇雷(ダークサンダー)

闇眠(スリープ)

『闇喰い』


【アビリティ】


『獅子の咆哮』

『巻き付き』


【固有スキル】


『魔力隠蔽』



「なる程な、これがあいつが突然現れた原因か」


「何か言ったか?」


 キメラが突然現れた原因に納得がいったのが口に出ていたようでその声を聴いていたのかソウジはこちらを一瞬たりとも視ずにそう声を掛けてきた。

次回更新は8/28です

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