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ワールド・オブ・ザ・デスゲーム  作者: 悠城 拓
第1章 「全ての始まり『エイガルド編』」
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ダンジョン攻略-2

「以上で話は終わりだ。分からないことが合ったり気になる所があった場合は配布された紙を呼んでくれ。それでも分からないことがあったらギルド付近にいる攻略隊に声を掛けてくれ」


 全ての話を終えたソウジは見せつける様に左手に持った数枚程度の薄さで出来た冊子をひらつかせながら冒険者全員に聞こえるレベルの大声でそう言葉を放った。


 話の内容としてはまず最初に前衛後衛の割り振りと事前に攻略隊の方で組まれた少人数のパーティーメンバーとの顔合わせがメインだった。基本的にパーティーメンバーは7~8人で構成され、攻略隊のパーティーを抜き、前衛後衛6パーティーの全12パーティーに分けられた。


 その中でも前衛6パーティーの内、3パーティーは攻撃に特化した騎士や攻撃専門のクラス、残りの3パーティーは前衛で戦う攻撃専門の冒険者たちを魔物からの攻撃を防ぐため防御に特化したガーディアンで組まれている。次に後衛は全てのパーティーにバランス良くハンター、魔法使い、神官が組まれている。ハンターは後方からの援護射撃と前衛をすり抜け、後方へと侵入してきた魔物の討伐を主にし、魔法使いはハンター同様魔法による援護射撃と魔法で武器に『武器付与(エンチャント)』を主にする。そして神官は回復役である。


 そして最後にレアクラスと呼ばれているアルケミスト、ビーストテイマー、銃剣士の振り分けだがアルケミストは後衛側でハンターたちとともに前衛の冒険者たちを援護しつつ、後方を守る。ビーストテイマーは自身が召喚した魔物によって前衛か後衛かに分けられるようだ。ちなみにマシルの召喚獣はちらりとしか見たことがないせいか詳しいことは分からないが配置は後衛に振られたらしい。


 攻略隊も俺たち冒険者と同じ形でパーティーが組まれているが、もとより攻略隊に所属する人数が30人程度の少人数のため前衛後衛で4パーティーだった。しかし、それもダンジョンに潜った際の人数であり、今では今回の目的でもあるタイガの捜索含め、数人の攻略隊メンバーが重度の怪我などにより除隊してしまい今では20人程度まで減ってしまったのだ。


 だが、今回は正規の攻略隊の4パーティーと冒険者約80数名の12パーティーもあり、全部で16パーティーという攻略隊にとってはかなりの大所帯になっていた。そして今回指揮するのは前衛はソウジ、後衛はサクラとアキラだが、パーティーの総指揮はソウジだ。


 問題は俺だ。何故か俺だけまだ配置が振られていない。これはあれか。合格って言ってたけどほんとは不合格とかそういうことか。サティは合格出来て俺は不合格なのか。それともただの記入ミスなのか。などと色々な事が脳裏を過ったがそんな俺の思惑はソウジの呼びかけにより簡単に崩れ去った。


 ソウジの解散の合図とともに集まっていた冒険者たちが翌日の準備のため早々と訓練場を出ていく中、ソウジとサクラが駆け足で俺の名前を呼びながらこちらへと向かってきた。それと同時にハヤトたちやサティ達も集まり始めていた。


「すまんユウキ、少し時間いいか?」


 ソウジは親指と人差し指をくっつけず少しの感覚を空け、少しいいか?と表しながらそう声を掛けた。多分、パーティーでの俺の配置についてだろう。俺も聞きたいことがあるということを伝え、ソウジの誘いを了承した。


「多分もう気付いていると思うが、お前の配置についてなんだが……」


「あぁ、配置的に後衛か?」


 俺はそう答えるとソウジは無言で頭を左右に振った。反応的に前衛のようだが、ソウジは何か言いたげなのか神妙な面持ちをしている。


「配置的には前衛なんだが、お前は俺のパーティーに入ってほしいんだ」


「ソウジのパーティーに……ってことは攻略隊の方ってことか?でもなんでだ?」


「お前のクラスは剣と魔法を使うだろ?さっき使った移動系の魔法あるだろ?あれを使いたいんだが離れているとタイミングやら指揮によって反応が遅れたりするだろ?だからお前は俺と一緒のパーティーに頼む」


 ソウジは言い切ると頭を静かに下げ、懇願した。別に俺自身どこのパーティーに振り分けられるのか気になっていただけなので別に構わないと了承するとその話は終わった。次は先ほどソウジが言った移動系の闇魔法についてだ。


 ソウジはダンジョン攻略の話をする前にも俺にその魔法について聞いてきたが、あれは本当に偶然できた魔法の1つでやったら出来たっていうだけの魔法だ。ちなみに他の属性である火と光属性でもやってみたが火属性はもちろん出来なかったのだが、光属性は闇属性とは異なる移動系魔法を発動することが出来た。いや、移動系という収納系といった方がいいのか闇属性の移動系魔法—————『闇扉(ゲート)』は自分の見た場所行ったことのある場所でならどこにでも移動することが出来る魔法だが、光属性の収納系魔法—————『光箱(ボックス)』は人ではなく物を収納することが出来、保存も収納した時と変わらない物だった。


 ただ、『闇扉(ゲート)』も『光箱(ボックス)』も収納できる限度があり、『闇扉(ゲート)』は二人まで『光箱(ボックス)』は自分の魔力量によって限度が変わるようだ。しかし、この二つの魔法が使えるようになったのはサティとペアを組んで4日経った頃であり、『鑑定』で調べはしてみたものの実際に使用したのは今回の摸擬戦と前日の特別訓練期間の時でしかないため、全てを理解していない。


 それを踏まえた上でソウジたちにそう伝えると、理解してくれたのかソウジは「分かった」とだけ言葉を呟くだけだった。


「とりあえず悪いんだが、今からその『闇扉(ゲート)』?ってのを発動してみてくれないか?実際に体験してみたい」


 ソウジは子供の様な好奇心旺盛な目をしながらそう俺に言った。その返事に答えようとした時、後ろで待機しており、また、俺と同じように特別訓練を受けて、俺とサティの摸擬戦を見ていたハヤトたちも手を上げながら「俺も入ってみたい」と声をあげた。


 そんな状況に俺は呆れているとサクラが同じく呆れた表情を浮かべながら「まぁ、どれくらいの回数使えるかもわかるかもしれませんし無理しない程度にがんばってください」と声を掛けてきた。

次回更新は来週はお休みで8/14です

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