デスゲームの始まり-5
乗り込んだ魔法陣で神殿のある崖の上に辿り着くと、神殿に続くであろう道が一本真っすぐ伸びていた。俺たちが魔法陣から降りると魔法陣は静かに霧散し、姿を消した。暫く崖の上から見るエイガルドの景色を楽しんでいると少し先に歩き始めていたハヤトたちに声を掛けられ、小走りで追いかけた。
しばらく道なりに歩いていると神殿が見えてくる。デザイン自体はかなりシンプルだが神殿を近くで見ると左右四本ずつの柱だけで建っているのが不思議でいつ何かの拍子で倒れてもおかしくないくらい巨大な建造物だった。
「す、すげぇ。これどうやって建ってんだ?普通に考えて合計八本の柱だけで建つとかありえねぇだろ。見た感じ30メートルは奥行きがあるぞ」
ユウキの関心を無視するかのようにハヤトたちは神殿の奥に進んでいく。奥に進んでいくと神殿の中心に木材で出来た土台に乗せられた紫色に光る大玉程度の大きさの宝玉があり、それの周りを囲むかのように真っ白いローブを着た神官らしき人らが10人ほど立っていた。そして、神官の中の一人であろう長く白い髭を生やした老人がハヤトたちに気付き、近づいてくる。
「やっと来たのか。いったいなにをしていたんだ」
「飯時だったからな。飯食ってから来たんだよ」
ハヤトは一言そう言い返す。老人はそのハヤトの返しに呆れた様に「いつも言っているだろう。見つけたらすぐ連れて来い、と」と言いながら髭に触れる。そして、その老人はハヤトにそう言った後すぐに俺の方へと視線を向け始めた。
「それで今回来たのは君だね」
「あぁ、桐ノ宮悠輝だ」
「私はバルザだ。この神殿の長で皆からは大神官と呼ばれておる」
バルザと名乗る老人はユウキに会釈をしながら言葉を続けた。ユウキもつられるように軽く会釈をすると質問をするため口を開いた。
「それでこの神殿では何が出来るんだ?ハヤトたちからはクラス決めをするとは聞いているが他にも何かあるのか?」
「うむ、いかにも。クラスだけじゃなく魔武石でお主にあった武器に変化させるところでもある」
バルザはまだ俺が聞いたことのない単語を発するとまた話を続けようと言葉を続ける。




