表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールド・オブ・ザ・デスゲーム  作者: 悠城 拓
第1章 「全ての始まり『エイガルド編』」
32/163

攻略隊の帰還と勧誘—3

「さて、とりあえず乾杯でもするか」


 ジョッキを手に持ったハヤトがそう言うと、他のみんなもジョッキを持ち、ハヤトの合図に合わせて「乾杯」と言いながらジョッキをカチャンと鳴らし各々のペースでジョッキの中身を飲み始める。


 飲み始めて暫くの間は、俺がここに来た時の話だったり、クラスや武器だったりと大体俺に関する話とソウジの俺が来る前の話しなどを話していたが、カズはいつまでもソウジがダンジョンのことを話し始めないせいか少し苛立った声色で切り出した。


「そうだな、じゃあどこから話そうか……まず……」


 カズの言葉を聞いた瞬間、ソウジは少し表情を曇らせ、俯き加減に話し始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ここが新たに出現したダンジョンの入り口だ。暫く休憩してから中に入っていく」


 隊の最前列を歩き、皆を先導していた決して重装備とは言えない服装と日本刀に近い武器を腰に差した男がそう言う。彼は攻略隊の隊長であり、指揮官でもある。名を篠崎大我(しのざきたいが)。彼は俺とほぼ同じ時期にエイガルドにやってきた転移者で攻略隊に入る前は俺とタイガ、そして今は別行動をしている魔法使い、神官でパーティーを組んでいた。


 そして今は俺たちを含めた約30人弱の人間と最近出現したと確認されたダンジョンの入り口に来ている。今までもエイガルドから少し離れたダンジョンには行ったことはあるが、今回のダンジョンは誰もが分かる程、やばいという雰囲気が漂っていた。


 だが、誰かがダンジョンを攻略し、最奥にある魔石を取り出さない限り魔物は湧き続け、次第に行き場を失くした魔物はダンジョンを出て、俺たちの住むエイガルドや他の魔物の縄張りを襲ったりと色々と問題が出てくる。


「なぁ、タイガ。お前にも分かるか?」


「あぁ、このダンジョンは今までのダンジョンとは一味違うな。大声では言えないが、多分死人も出るはずだ」


 タイガは俯き加減にそう答える。しかし、タイガの言うことは最もであり、今までのダンジョンもかなり危険ではあったが、今回のダンジョンは少しでも気を抜いたら全滅するというビジョンが見えるほどの危険な魔力が感じられる。


「とりあえず、ボス部屋までは今まで通りの作戦で行こうと思う」


「あぁ、何があるか分からない以上、それが最善だろう」


「だが、今回はボス部屋まで行って今いるメンバーだけで戦えそうなボスでなければ、一度街に撤退しようと思う」


「しかし、その場合どうする気だ?一からメンバーを集めるのか」


 俺の質問にタイガは少し思考する。そして、一度ダンジョンの近くで休憩している攻略組のメンバーに視線を移す。


「メンバーのあては一応考えてはある。だが、今はこれから攻略するダンジョンが先だ」


 タイガはそう答えると、休憩しているメンバーたちの元へと歩き出し、今俺と話していた作戦の内容を話し始める。


「よし、準備はいいな。今回は今までのダンジョンとは違う、一切気を抜かず周りを常に警戒しろ。行くぞ!」


 そして、彼の合図により攻略組の者たちは再度気を引き締めながら一歩ずつダンジョンへと足を進める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ