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ワールド・オブ・ザ・デスゲーム  作者: 悠城 拓
第1章 「全ての始まり『エイガルド編』」
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デスゲームの始まり-1

「ん……ここは?」


 眩しい光にやられ目を覚ますと、目の前に黒い人影が6つ見えた。よく見ると様々な武器、防具を着込んだ男女6人がいた。その中にいる自分の身長と同じくらいの長さの杖を持ち、左目に蛇のタトゥーが入った黒髪の男が口を開いた。


「おっ、やっと目が覚めたみたいだな」


(だれだ?しかも、ほかにも5人いるのか?変な恰好だな。まるで本で読んだ異世界に出てくるような格好ばっかりだ)


 目の前にいる謎の恰好をした6人のことを訝しげに見ながら重たい体を起こすと、腹部に違和感があるのに気付いた。恐る恐る服を捲ると見たことのない紋章の様なものが彫られていた。不安になりながらも触ってみるが、どことなく違和感はあるも特に痛みなどはなかった。しかも切り落とされたはずの腕も生えているし、自身の恰好もどことなく彼らに似ている。


「お前もちゃんと(シルシ)持っているな」


 自分の腹部に出来てた変な紋章に気付いたタトゥーの男は見るなり言葉を発した。


「印……?なんだそれは?てかここはどこで、あんたらは一体何者だ?」


 タトゥー男に聞きたいことを尋ねると面倒くさそうな表情を浮かべ、俺に腕を差し伸べた。俺は素直に腕を取ると、立ち上がった。周りを軽く見渡すと草木が生え茂った丘の様な所で、空には欠けた赤い三日月、丘の周辺には街があり、街の少し上にある崖には変な神殿らしき建造物があった。やはり、俺が住んでいた日本とは違い、まるで外国のような別世界に来た感じだった。


「まぁ、まずは落ち着け。色々と聞きたいことはあるだろうがまずはここを移動してからだ。とりあえず、お前名前は?俺は東郷勇人(とうごうはやと)。みんなからはハヤトって呼ばれている」


 ハヤトと名乗るタトゥ—男は自分の名前を名乗ると次に俺の名前を聞いてきた。俺はいまだ彼らに対し、訝しげに思いながらも口を開く。


「……桐ノ宮悠輝(きりのみやゆうき)


「ユウキか、よろしくな。まずは落ち着いて話せる場所に移動するからついてきてくれ。道中で答えらることは答えてやる」


 ハヤトはそう言うと周りにいる仲間らしき5人と話し始めた。そして、そのままハヤトとその仲間と思われる連中の後を追いかけるように着いて行く。移動しながらハヤトは周りにいる人物たちの自己紹介をユウキにし始めた。


 背中に木で作られた大弓を背負い、腰にはダガーを身に着けた金髪ロングで両耳に七つのピアスを開けている鋭い目つきをした女の子が瀧澤朱音(たきざわあかね)

 革の鎧を身に着け、腰に剣を差して眠そうにしている赤髪が特徴の男が一之瀬和人(いちのせかずと)

 ハヤトと同じように自信と同じくらいの長さで左右に三つの円環が付いたT字型のロッドを持った小柄で全身を包むようなフード付きの黒いローブを着込んでいる黒髪ショートの女の子が田代紗希(たしろさき)

 左手には彼の身長の首辺りまでの高さがある大盾を持ち、ハヤト曰く面倒見が良く、大人しい性格をしたなんとも優しいそうな雰囲気を持ち、銀色の鎧を着込んだガタイのいい男が七海泰静(ななみたいせい)

 そして、最後に先ほどからユウキのことをタイセイの後ろからじっと見つめている人見知り気質で茶髪ボブ気味の女の子が城崎真志瑠(しろざきましる)


 道を進みながらハヤトに皆の紹介をしてもらっていると、気付いたら森を抜けていた。森を抜けると、丘から見えていた街は視界に入る。基本的に白いレンガ造りの建物が多く、やはりどことなく外国の風景を思い浮かべる。


「あれがこの世界の中心で俺達の拠点としているエイガルドだ」


 世界の中心?エイガルド?拠点?という単語にユウキは頭を悩ませる。


「エイガルド……」


「とりあえず街に降りて、飯でも食べながら話そうか。ユウキも腹減ってるだろ?」


 確かにハヤトの言う通り腹は減っている。ユウキは先に進むハヤトたちに着いて行く。10分ほど歩いて街に降りると、街には頭に耳が生えている者やトカゲやイノシシのように動物に似た顔をした者など、まるでファンタジー小説にでも出てくるような者どもが人間のように商いをしていたり、兵士のように鎧らしきものを着込んで、武器を持っている者もいた。通りを真っすぐに進み、酒場らしき場所に入った。


 酒場に入ると店内は酒の匂いが強く漂っており、飲み食いしながら話したり、騒いだりとしている者が多く騒がしかった。ハヤトたちの後を追うように着いて行くと、奥の空いている席に座る。


「ユウキも好きなもん選べよ。おごってやるから」


 ハヤトはユウキにそういうなり、メニューらしきものを渡してくる。ユウキは渋々メニューを受け取り、目を通したがはっきり言って読めない。見る限り、日本語ではないし、アルファベットでもないってことは多分この世界の言語か?と読めもしない文字と少しだけ睨みつけるようにマジマジと見つめた後、諦めたようにハヤトに声を掛ける。


「これ……何が書いてあるんだ?」


「ん?あぁ、そっか。まだ、読めないんだったな。悪い悪い」


 謝りながらユウキからメニューを受け取ったハヤトは、料理を注文するため酒場にいる店員の女の子を呼んだ。少しするとこの店の店員らしき恰好をした頭に兎耳の生えた女の子が注文を取りに来る。ハヤトたちはその店員に向かって、メニューに書かれている料理名を順番に注文していく。騒がしいところから離れている席とはいえ、騒がしいのは変わらなく、ハヤトたちの注文する言葉が聞き取れない。


「ユウキ、適当に頼んじまうけどいいよな」


「あ、あぁ……頼む……」


 何を注文したのだろうという疑問が残るが店員は注文を取り終えるなり、カウンターの方に戻っていく。ハヤトたちもメニューを片付け始め、料理を待った。ユウキがハヤトたちに声をかけようと口を開くと、先ほどの店員がジョッキサイズのコップを右手に4つ、左手に3つ持って、戻ってきた。見る限りかなり華奢な腕だが、まったく重そうな表情を浮かべることなく持っている店員に驚愕の表情を浮かべた。

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