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ワールド・オブ・ザ・デスゲーム  作者: 悠城 拓
第1章 「全ての始まり『エイガルド編』」
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初戦闘-8

「おい、そっち行ったぞ!」


「ぐぎゃぎゃっ」


 現在、俺たちはエイガルドから少し西に進んだ木々生い茂る森でゴブリン討伐に来ている。この依頼がユウキにとっては初めての戦闘である。そして今はボロボロの剣を装備したソードゴブリンとなぜか追いかけっこ状態である。


「このっ!待てっ!」


 カズは手に持った剣を近づいた1体のゴブリンに振り下ろすが、いとも簡単に避けられ、馬鹿にしたような笑いを掛けてくる。


「おいバカズ、いつも言ってるけど、なるべく勝手に行動するな」


 アカネはカズにそう伝え、同じく木の上でカズに弓を構えているアーチャーゴブリンの1体の頭を正確に射る。


「……うるせぇ女だ、こちとら少しイラついてんだよ」


 カズは誰にも聞こえないような小さい声でそう呟くと、バックステップで木の上から降ってくる矢を避ける。


「……なぁハヤト、俺は何をしたらいいんだ?」


「ん?あぁ、そうだな。怪我しない程度にならカズと同じように突っ込んでいいぞ。多分、アカネが援護してくれるしな」


「多分かよ。まぁいいや、ちょっくら行ってみるか」


「おう、死なないように頑張れよう」


 ハヤトは軽い口調でユウキを見送るなり、自分と同じくタイセイの後ろで控えていたサキと何か話し始める。


 ユウキはゴブリンに接近しながら背中に背負っていた片手直剣を右手で構える。


(そういやシノが宝石を武器に嵌めろとかどうのこうの言ってたな。えぇと、どのポケットに入れたっけ…)


 ユウキは空いた左手で自分のポケットを弄り、宝石を抜き取ると、片手直剣の柄の部分にできた窪みに宝石を嵌める。


(おぉ、綺麗に嵌った。これでいいんかね?)


 ユウキの持っている剣に宝石を嵌めた途端、宝石が少し輝いたが、特に意味もなくすぐにその輝きも消えた。ユウキは宝石が輝いたことには気づかず、そのまま近くにいたソードゴブリンに向かって片手直剣を勢いよく振り下ろす。


「ぐぎゃっ!!」


 ユウキの振り下ろした片手直剣は避けられはしたが、完全に避けられたわけでなくソードゴブリンの腕に傷をつけることができた。ソードゴブリン自身も近くで暴れるカズに気を取られ、咄嗟に反応できなくいきなり攻めてきたユウキの攻撃に反応できなかったのだ。


「よしっ、なんとか当たった」

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