初戦闘ー6
武器を受け取り、クラスも決め終えるとバルザに軽く挨拶をしてから神殿を後にした。
(あとは確かギルドだっけか?また、面倒なことにならなきゃいいけど)
「これでユウキのクラスも決め終えたことだし、魔法も後で覚えるとしてとりあえず義r度に登録したら簡単なクエストやっていくか」
「そういえばギルドって一体どんなところなんだ?」
「あ、そうか。まだ説明してなかったな。じゃあ簡単にタイセイよろしく!」
ハヤトは説明が面倒なのかタイセイに説明を丸投げした。いきなり丸投げされた体制も少し驚いていたが、落ち着くなり普通に説明してくれた。
まずギルドとはこの世界で自分では解決できない問題を代わりに解決してもらう場所のことで、クエストの内容としては8割が魔物の討伐らしい。依頼の難易度的に受けられるものも制限されてはいるが、一定以上の実力を持っていれば普通に受けられるらしく難易度が高ければ高いほど死ぬ確率は高く、低ければ低いほど死ぬ確率は低いらしく、死んだら自己責任らしい。そこまでギルドも責任は持てないようだ。当たり前か。
そして難易度的に報酬も変わり高ければ高いほど報酬も良いもので低ければ低いほど悪いとは言えないがあまりいいものではないとのこと。それとクエストに失敗または期限内に終わらなかった場合、罰金が発生するらしくこれがまた高く、報酬に出る金額より高いそうだ。
なので、無理して高いクエストは受けない方がいいらしい。失敗したときのリスクが大きい過ぎる。
あとはギルドにはランクが存在し、SからFまでの7段階で分けられており、討伐数、クエスト完了数などギルドマスターが総合的に判断してランクを上げるか決めることとなっている。
(ここら辺はよく読む異世界物と似てるな)
「話してたら着いたな。ここがギルドだ」
ハヤトはギルドという建物の前で足を止める。ギルドはユウキの想像とは程遠くこじんまりとした建物で壁の至る所に蔓が伸びていた。
「とりあえず私らはここらで待ってるよ」
「へ?一緒に行かないのか?」
アカネの発言にハヤトは意外そうな声をあげる。
「ユウキの登録に私ら全員がついてくのもあれだし、ついでに言うと私らに『あれ』は目の毒だ」
(『あれ』?何の話だ?)
「アカネがそういうなら俺もここに残ろう。ハヤト、タイセイ後は任せた」
アカネの発言にカズも乗るように自分も残ると言い出した。
「何言ってんだお前は強制だよ。お前以外にあいつを止められる奴はいないだろ」
「俺はそんな役目を受け持った覚えはないし、必要ないだろ?」
「とりあえずお前は強制連行な。タイセイ頼んだ」
ハヤトはタイセイにそう頼むとタイセイは暴れるカズを押さえつけ方に担ごうとする。ユウキは皆のいう『あれ』がよくわからなかったので近くにいたサキとマシルに『あれ』について聞こうと声を掛ける。
「あー『あれ』ね。説明しづらいから見てのお楽しみということで。とりあえず失神だけはしないようにね」
先にマシルに声を掛けたのだがすぐにサキの後ろに隠れられてしまい、それに気づいたサキが話してくれたが、『あれ』についてはまったく分からなかった。
(見てからのお楽しみって怖いんだが。なにが出てくるんだ)
そんなことを思っているとギルドの扉が開き、隆々たる筋肉を身につけた男性が出てくる。どれほど鍛えたのかと思ってしまうほどの筋肉量、まるで格闘選手みたいな体つきだった。
(筋肉ダルマとでも名付けるか)
「ちょっとぉ、うるさいわよ……ってカズちゃんじゃないのぉ!」
その筋肉ダルマはなぜかオネエ口調でそう発言する。そしてタイセイ相手に暴れているカズを見つけるなり、乙女の様な表情でカズに飛びついた。筋肉ダルマ(乙女)の存在に気付いたのかタイセイはカズを思い切り筋肉ダルマ(乙女)に向かって投げつけた。
筋肉ダルマ(乙女)は飛んでくるカズを見事キャッチし、絞め殺しそうな力でカズを抱きしめると、カズに頬ずりをし始める。
(なんということでしょう、一瞬でここら一体の空間がカオスになった。てか、この人マジで誰?誰か説明プリーズ。それとカズが今にも死にそうな顔しているんだけど…)




