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ワールド・オブ・ザ・デスゲーム  作者: 悠城 拓
第1章 「全ての始まり『エイガルド編』」
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初戦闘-3

 ユウキは特に準備する必要もなかったので、ポケットに入れていた紫の宝石を取り出し、少しの間見つめたり、小さい声で語り掛けたりしてみたが、特に何も起きなかったのでポケットに宝石を突っ込み部屋を出た。


 玄関前に行くと、なぜか完全武装とまでは行かないがおのおのが武器とちょっとした防具をつけて待っていた。


「全員で行くのか?」


「まぁ、そこは気にするな。今は特にやることもないし、ユウキの武器も少し気になるし」


 ハヤトはそう言いながら笑みを浮かべる。


「行くなら早く行こうぜ」


 待っていることに痺れを切らしたのかカズがそう促す。


「そうだな、じゃあ行くか」


 ユウキたちはまた道々でいろいろなことを話しながら神殿に向かった。昨日、あの場にいたハヤトはユウキのクラスが何になったのか知っているため、他の皆に話していると特にサキとタイセイが興奮するように聞いていた。


 逆にアカネはあまり興味なさそうにスタスタと前を歩き、それに続くようにマシルとカズが歩いていた。ちなみにユウキは話の主役でもあったためかハヤト、サキ、タイセイに囲まれるように歩いていた。


 神殿に着くと、大神官のバルザが待っていたぞと言わんばかりの表情で巨大な宝石の前で立っていた。


「お前らにしては来るのが早かったじゃないか。今日は嵐でも来るのか?」


「せっかくだから武器が手に入ったら、ギルドに登録して、ついでに簡単な依頼を受けてこようかなと思ってな」


 冗談交じりに話すバルザに対し、ハヤトが答える。


(それよりちょっと待て、そんな話俺は聞いてないぞ?)


 ユウキはそのことをハヤトに伝えるとハヤトは「そりゃ今言ったからな」ととてつもなくいい笑顔で答えた。


「やばい、少し殺意沸いたわ。一発殴っていいか?」


「ユウキ、それなら私も加勢するぞ。それと一発だけじゃなく何発か入れて黙らせてもいいと思うぞ?」


 ユウキの横から指の骨を軽く鳴らしながらアカネはそう答える。アカネは小さい声で「とりあえず痛い目見せないとな」と微笑を浮かべながら言っているのを見てユウキは冷や汗をかいていた。ちなみにハヤトは顔から血の気が引き、真っ青になっていた。


(……アカネさんめっちゃこえぇぇ!てか俺巻き添えにならないよね?)


「ほらおふざけしとる場合か?ギルドに行くならちゃっちゃと終わらすぞ」


 バルザはユウキたちのやり取りを見て、早く終わらせたいのか呆れた表情でそう話し始める。タイセイ、サキ、マシルは苦笑いを浮かべながらこちらを見ていた。


「ユウキよ、とりあえず昨日のうちにお主のクラスは決まったから先に報告するぞ」


「あ、あぁ。確か銃剣士だっけか?」


「そうだ、お主のクラスは珍しくも銃剣士となった。そして後はお主専用の武器じゃな」


 バルザがそう言いと同時に神官の1人が2つの魔武石を持ってくる。


「これから魔武石を武器に変える。昨日も言ったように魔武石は1人1つが基本だが、お主の場合は2つの魔武石があったという。だから、とりあえずは確認ということで2つとも用意した」


「実際はどっちがユウキのか分からないから両方とも用意して武器になるか確認するんだろ?」


「まぁ、そういう言い方もあるな。とりあえずはやってみるか」


 バルザはハヤトの問いに答えると、ユウキの方に振り向き、手をユウキに向けながら「ユウキよ、手を出せ」とだけ言う。


 ユウキは特に何も言わずバルザに言われたように手をバルザに向け、伸ばすとバルザはユウキの手を掴み「少し痛むが我慢しろよ」と言い、もう片方の手に持っていた小さいナイフでユウキの指先を軽く切り裂く。


「いつッ!いきなり何しやがる!」


「だから少し痛むと言っただろう。傷はあとで治してやるからお主の血を魔武石に少しだけ垂らせ」


 ユウキはバルザの言うことに渋々文句を言いながら2つの魔武石に自分の血を数滴垂らす。

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