初戦闘-2
しばらくの間、ユウキはサキたちとこの世界に来る前のことなどを話していると、少し疲れた表情を浮かべるハヤトと襟元をハヤトに引っ張られながら眠たそうに欠伸をしているカズトがリビングに現れる。
「遅れてごめんなぁ。今日のカズはいつも以上に起きなくて苦戦した」
「お疲れ様ハヤト君。もう朝ごはんできてるから早く座って」
出来た料理を器に移し終えたタイセイが二人に気付き、そう呼びかける。
「おぉ、いつも通り美味そうだな」
「……腹減った」
ハヤトたちはそう言って席に着く。タイヘイも全ての料理を運ぶ終えると、席に着く。
「じゃあ、いっただきまーす」
ハヤトの掛け声を合図におのおのが食事を始める。ユウキも恐る恐る、手前に置いてあった料理に手を付けるなり、料理を口に運ぶスピードが上がる。
(……うめぇ、なんだよこれ今までで一番うめぇかも)
この時ユウキは気付いていなかったが、ユウキの食べっぷりを見てハヤトたちは微笑んでいたり、少しびっくりした表情を浮かべていた。
皆が食事を終え、タイセイが食器を片付けているとき、ユウキは自室に戻って先程まで食べていた食事の味を思い出していた。
「タイセイの料理……美味かったな」
ユウキはベットで横になっているとき扉からノック音が聞こえる。
「ユウキ、ちょっといいか?」
「ハヤト?どうしたんだ」
「昨日、爺さんがまた来いって言ってただろ?どうせやる事もないんだ今から行かねぇか?」
「そういえばそうだったな、……すぐに行く感じか?」
「あぁ、クラスを決め終えて武器も手に入れたら、とりあえずギルドに申請しに行くぞ」
「ギルド?」
ギルドとはエイガルドにある冒険者の稼ぎ場である。ギルドには主に魔物の討伐や魔物から取れる素材を集める採取などの依頼が存在し、冒険者のランクやパーティー内の平均ランクによって依頼の難易度が変わる。ランクはFからSに分けられており、魔物の討伐率、依頼の成功率を総合的にギルドマスターが判断し、ランクを上げる。
また、依頼を失敗すると賠償金が発生するときがあり、京的な魔物に遭遇すれば命の危険もある。ちなみに、ユウキを除くハヤトたちは全員Dランクである。
「まぁ、まずは神殿に行ってからだな。準備が出来たら下に来いよ」
ハヤトはそう言って部屋を出て行った。




