表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
97/184

次の日、彼女からとても長いメールが来た

 次の日、彼女からとても長いメールが来た。そこには凄く考えたんだろうなという感じの謝罪の文面と、モヤモヤの正体が書かれていた。


 そのモヤモヤの正体は、まあわかりやすく言うと(好きと愛してるの境界線がわからず、疑問を持ったら、なにもかもがよくわからなくなって、うまく接することができなくなってしまった)というものだった。


 僕は、その文面を見たとき、思わず吹き出してしまった。彼女らしいと思ってしまった。そんなことだったのかと少し緊張の糸が緩んでしまった。


「僕のことが嫌いだったんじゃなかったんだ」


 僕はそう言って安堵のため息を漏らしていた。そしてそれと同時に後悔が残った。


 そんな悩み、少し話せば簡単に失くすことができたんじゃないか?


「好きと愛してるの違いなんて、僕にもわからないよ。もしあるんだとしても、一人で考えることじゃないんじゃない?この問題はお互いが一緒になって考えるものだよ、感じるものだよ…」


 今、そう言ったって、誰も返してくれない。目と口を大きく見開いて(そういう答えがあったか)と間抜けな顔でビックリする君の姿ももう見れない。


「…」


 僕らはなんてくだらない疑問に振り回されていたんだ…


 こんな疑問、一瞬でかき消すことができたのに…


 小さな疑問が更に小さな疑問を呼んで、僕らはその疑問の捨て場所を知らずに、大きく大きく振り回されて、僕らの目は勝手に自分しか見れなくなった。苦しいともがきながら自分で自分の首を絞めていた。


「相手に話せばいいだけだったのに…僕らはなんてバカだったんだ…」


 そこに残ったのは深い後悔だけだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ