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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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これで、おしまいだ

「好きだよ」


「ぇ」


「ぁ…」


 あぁ…もうダメだ。


 僕の言葉にも、もう感情が乗っていない…。


 外でスパゲッティーを食べているときに、彼女を見てなぜか言ってしまった言葉だった。


 離れた彼女の心を戻そうと思ったのか、遠くにいる彼女の心に不安を感じたのか、どうして急にそんな言葉が出たのかわからなかった。


「…」


 言って分かった…感情が乗ってないって事は相手よりも自分自身の方が何倍もわかる。申し訳ない気持ちになって目線を逸らしたくなる。顔を逸らしたくなる。両手で顔を覆って隠したくなる。泣きそうになる。自分はどうして今の言葉に感情が乗っていなかったのか疑問に思う。そしてわからなくてパニックになった後、少し冷静になって気が付く。


 疑問を持ってしまったからだ…


「…」


 僕は、うつむいて今にも泣きそうな顔をしている彼女を見る。


「ねぇ…僕は、どこがいけなかったのかな?」


 それを聞いた瞬間、彼女の両目から大粒の涙がポロリポロリと零れ落ちた。


 今だったら、最近の彼女の行動の意味が少しはわかる気がする。どうして本心を見せなかったのか、どうして取り繕っていたのか、どうして罪悪感に苛まれていたのか。


 それは…何かに疑問を持ってしまったから…


「…」


 彼女は真っ赤な顔で、息を震わせて静かに泣いている。


 あぁ…君にそんな顔をさせたくなかったのに


 あぁ…泣いている君を包み込むように抱きしめてあげたい


 君が落ち着くように、ゆっくりと落ち着いたリズムで頭を優しく、君が泣き止むまで、ポンポンと叩いてあげたい


「…」


 でも…もうその資格は、僕にはない…僕にはないんだ


 もう…元に戻ることはできない


 これで、おしまいだ


「ごめんなさぃ…ごめんなさい…」


 彼女は泣きながら細い声で精一杯僕に謝ってきた。


「ぁ、謝るなよ…」


 あぁ…ダメだ、もう僕も泣いている、肩を小さく揺らして泣いている


 泣きながら謝る彼女を見ていたら、僕も涙が止まらなくなった。


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