表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
92/184

カッチンコッチン

そうして私たちは付き合うことになった。


私たちはお互い初めて付き合った人だったので、最初の方はとても…えー、なんだろう…カッチンコッチン、であった。お互いが緊張で右手と右足が同じタイミングで、左手と左足もやっぱり同じタイミングで、お互いペンギンのように不自然と歩いていた。


それに気付いて二人で大笑いした。


歩いているうちに、どんどん二人の距離が近くなって、お互いの手の甲がぶつかった。その度「あ、ごめん」と言ってまた距離を取り、また少し時間が経つと私たちはまた手の甲をぶつけた。私が(手、つながないのかな…)と思ったとき、ぶつかって弾んだ私の手を彼が優しく引き寄せてくれた。私が驚いて彼を見ると、彼は


「いや、じゃない?」


 と、自身のなさそうな顔で言った。私はそんな彼に対して


「ぅ、嬉しいよ」


 と答えた。


 彼の手は緊張で少し湿っていて、私の手も緊張で少し湿っていて、お互い何だか少し恥ずかしかった。でも、お互い手を離すことはなかった。


 彼といると、なんだか心が落ち着いて、楽しくて、嬉しくて…今までこんなこと経験したことがなかったから、心が浮かれた。


 一緒に大学に行き、一緒に食堂でご飯を食べた。遊園地に行った。水族館に行った。新宿に行き、渋谷に行った。お互い人が多くて目を回して、何とも言えない表情でお互い微笑んだ。アウトレットに行った…そこで食べたチャーハンが美味しくて「また食べようね」と私は言った…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ