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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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生まれて初めて告白をされた

 あ、ごめんなさい。サークルは辞めたというより、行かなくなった…でした。そういえば、辞めるやつとかは書いていなかった気がする…。


 行かなくなってもやっぱり皆優しくて、「いつでも来ていいんだよ」とか「気にしすぎだよ~」って言ってくれたけど、その度(申し訳ないな…)という罪悪感に駆られて…でもやっぱり行きたくなくて、私が講義が始まる前に「うーん」と頭を抱えていると


「高橋、サークル辞めたんだって?」


 と隣に座った井上君に急に声を掛けられた。


「うん、辞めた…」


 私がうつむきながら答える。


「なんで辞めたの?」


「全然上手くなくて、っていうよりも全然上手く、なら、なくて?」


「なんで疑問形なの」


 彼は少し笑いながら言った。


「…なんとなく」


私も少し笑いながら答えた。


「一番下手だったの?」


「イッチ番下手だった!誰よりもブッチギリで!もうね、やんなっちゃうくらい下手だった」


「そこまで言う?自分のこと」


「だって本当に下手なんだもん。めちゃくちゃ下手だから辞めたの!っていうか行ってないだけ。まだ辞めてない…」


「ごめんごめん、そうへこむなよ」


 そう言いながら彼は笑っていた。その笑顔につられて自然と私も笑っていた。


 それから数カ月が経ち、明日から長い春休みだ!となっていた時に、私は彼に呼び出された。


 そして、生まれて初めて告白をされた…。


 真っ赤な顔をして、勇気を振り絞って、一生懸命告白してくれてる彼を見て、私はびっくりして、頭の中が真っ白になって、自分の顔が真っ赤になっているのが自分でもわかるくらい顔が熱くて、耳も熱くて、意味もなく涙が出そうになって、ワタワタとしてしまった…。


そして、それと同時に、心が弾んだ。


「…はい」

 

そうして私たちは付き合うことになった。


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