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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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あれ…?どうして私はこんなに謝っているんだろう?

 読者の皆様、彼女のここでの記憶は消させていただきます。申し訳ありません。え?彼女はここの記憶を消したらまた同じことを繰り返すのではないのかって?大丈夫ですよ、彼女を信じましょう。


 あともう一つ、私の出現でこの物語を一時ではありますが、悪い感じにガタンと変えてしまったこともお詫びいたしす。申し訳ございません。もし私の登場を不愉快に思った読者様がいたならば、そこの記憶はバサッと消してくださって結構です。私はこの物語に何の関係もないのですから。


 シュッ


 そうして私はシュッと暗闇から格好よく消えてなくなった。

             


 あれは私が大学一年のときだ。


 毎日ただ何となく大学に行って、ボーっと講義を聞いて、友達とおしゃべりして、ご飯を食べて、家に帰って行く。サークルも何個も紹介されて体験で行っては見たけど、どれもなんだか凄く輝かしく見えて、こんな私が入っていいのかな?うまくやっていけるのかな?いじめられないかな?ハブられないかな?などと余計なことを考えてしまって、結局どのサークルにも入らなかった。


 そしたら周りの友達は皆いろんなサークルに入って、どんどん友達の輪を広げていって、いつのまにか彼女たちは、私がいなくても十分大学生活を楽しめるほど、大学というものにすごく楽しそうに染まっていった。


 一方私は、彼女たちがいなければ他に知り合いも友達もいない…サークルに入ることがこんなに重要なんだと身にしみて感じ、すごく、ものすごく恥ずかしかったけど、一番仲の良かった友達のサークルに入れさせてもらった。


 そこはテニスサークルだった。最初は知り合いも友達もできて楽しかったが、もともと運動神経のない私は、四カ月が過ぎても一向にテニスがうまくならなかった。ラリーは続くんだけど、それは試合では一向に役に立たないやつで、相手にスマッシュ打って下さい!というようなボールしか打てなくて…でも、周りの皆はすごく優しくて、涙が出るほど優しくて、でも…明らかに私だけレベルが違っていて、すごく私だけ場違いなんじゃないかと思えてきて、周りの皆に言っても返ってくる答えはやっぱりとても優しくて、でもどう考えても私だけレベルが違うし…これは、これに関しては、ネガティブとか、考えすぎ、とかでは全然なくて、本当に下手だったから、私…。


 そしてサークルに入って、半年が過ぎたとき、私はサークルを辞めてしまった。


 なんだか私って、いろいろ辞めてばっかりですね、お恥ずかしい…。なんだか思い返すだけで心にズシッと重たいものが来てしまいます。あ、ごめんなさい!皆さまには関係ないですね、ごめんなさい。すみません。あ、ついでにもう一度、ごめんなさい。


 あれ…?どうして私はこんなに謝っているんだろう?

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