ここで女は凄く醜く悪い顔をした
あれは私が大学一年のときだ。
毎日ただ何となく大学に行って、ボーっと講義を聞いて、友達とおしゃべりして、ご飯を食べて、家へと帰って行く。サークルも何個も紹介されて体験で行っては見たけど、どれもなんだか凄く輝かしく見えて、こんな私が入っていいのかな?うまくやっていけるのかな?いじめられないかな?ハブられないかな?などと余計なことを考えてしまって、結局どのサークルにも入らなかった。
そしたら周りの友達は皆いろんなサークルに入って、どんどん友達の輪を広げていって、いつのまにか彼女たちは、私がいなくても十分大学生活を楽しめるほど、大学というものにすごく楽しそうに染まっていった。
一方私は、彼女たちがいなければ他に知り合いも友達もいない…サークルに入ることがこんなに重要なんだと身にしみて感じ、すごく、ものすごく恥ずかしかったけど、一番仲の良かった友達のサークルに入れさせてもらった。
そこはテニスサークルだった。最初は知り合いも友達もできて楽しかったが、もともと運動神経のない私は、四カ月が過ぎても一向にテニスがうまくならなかった。ラリーは続くんだけど、それは試合では一向に役に立たないやつで、相手にスマッシュ打って下さい!っていうようなボールしか打てなくて…でも、周りの皆はすごく優しくて、涙が出るほど優しくて、でも…明らかに私だけレベルが違っていて、すごく私だけ場違いなんじゃないかと思えてきて、周りの皆に言っても返ってくる答えはやっぱりとても優しくて、でもどう考えても私だけレベルが違うし…これは、これに関しては、ネガティブとか、考えすぎ、とかでは全然なくて、本当に下手だったから、私。
そしてサークルに入って、半年が過ぎたとき、私はサークルを辞めてしまった。
「…」
どうしよう…なんかこう書いてると、私って本当に何も成長してない…なんだろう、これはいつもと違う感じで心にズシッと来るし、なんだかとても恥ずかしい…成長してないのを目に見える感じで晒されてる…それを読者に読んでもらう…おぉぅ、これは恥辱。
「……………………」
ここで女は凄く醜く悪い顔をした。
その後私はひょんなことから異世界に飛ばされ、そこでの私は無意味に強く、長老が言うには「地球できみは弱かったでしょ?それはここで存分に力を発揮させるために、この魔法樹の木が君の力を蓄えていたんじゃ」と言っていたっけ。
そうして私は伝説の剣と、イケメンの頼りになる相棒と、防具などとぬかしながら見えてはいけないところだけを小さい面積で隠すことしかしないスケベな防具を身につけ、そこの星を悪いドラゴンから救ったのだ。
そして最後に長老にここでの記憶を消され、力は魔法樹の木に吸い取られ、現実に戻ってきたの。そして今に至るわ。
ではチャーハン!
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美味しいチャーハン!
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元カレは、あの、イケメンの相棒…の、こと。チャーハン!
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回想は終わり現実の世界へ!
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「!」
…やった!




