表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
75/184

ぼくは彼女に元気になってほしいんだ

 コツコツコツ…と彼女は一定の速度で歩いている。ぼくはその十メートルほど離れた後ろを歩いている。ドクンドクンと緊張で全身を震わせながら歩いている。


「…………………………」


 どうしよう…も、もう、あの階段が目視できるくらいのところまで来てしまった。


 どうしようどうしようどうしよう


 いつ行こういつ行こういつ行こう


 ぼくの頭は(どうしよう)と(いつ行こう)でいっぱいになった。いっぱいいっぱいになった。


「はぁ…」


「!」


 すると突然、彼女のため息が聞こえてきた。それと同時に歩幅が緩み、うなだれるようにゆっくりと歩き出した。そして少し上を見た。


「はぁ…」


 彼女は何かを見てまた溜息をついた。


 ぼくはその溜息を聞いた瞬間、緊張でぶるぶると震えていた全身がピタリと止まった。


「…」


 ぼくは彼女に元気になってほしいんだ!だったら今しかないじゃないか!


 僕は彼女めがけてぶつかる覚悟で歩き出した。


「はあ…」


 歩いている途中、また彼女のため息が聞こえた。その声はちょうど僕の頭上から聞こえてきた。


 ドキドキドキドキ


 また自分の心臓の音が聞こえてきた。


 彼女を追い抜き勢いよく彼女に振り返った。


 彼女は硬直していた。そしてそれと同時に


「…ん?」


 という声が聞こえた。


 やった!見てもらえた!見てもらえたけど…ん?ってなんだろう?


 彼女はぼくを見て目を細めて固まっている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ