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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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おやおや

夜が近づくにつれて、彼女が駅に着くあの時間が近づくにつれて、ぼくの心は沈んだり弾んだりをドッタンバッタンと繰り返して、最終的に平常心へと戻っていく。そしてまた心は沈み弾んでいく。


 大丈夫…


 ぼくの今の見た目は猫なんだから、かまってもらえる…


 でも…


 彼女が猫が嫌いだったらどうしよう?拒絶されたらどうしよう…ショックだな、考えただけでもショック死しそうだ。


 いや、ここはプラスになろう。彼女はきっと猫が好きだ。そしてかまってもらえる。撫でてもらえる。抱きしめてもらえる。


「…」


 おやおや、最高ではないですか、へへ。


 おやおや、変な笑いが出てしまったではないですか。


 おやおや、これではぼくがいかがわしい妄想をしたようではないかですか。


 おやおや?ぼくは気持ち悪くニヤニヤと笑ってしまっているではないか。


 おやおや…これでは本当にぼくが彼女に対していかがわしい妄想をしているようではないか。


 おやおや?少し鼻息が荒くなってしまっているではないか。


 おやおや、鼻水が出たり入ったりをくりかえしているではないか。


 こんな顔、いくら僕が猫だからと言っても彼女には見せられないではないか…。


「…」


 ぼくは…なにをしているのだろう…。


 舞い上がって自分というものを見失っていた。平常心に戻らなくては…。自分のキャラクターというものを忘れてはいけない。自分のキャラクターというものを崩壊させてはいけない。


 平常心…平常心…平常心…平常心…平常心平常心……


 そういえば…


 彼女がネコアレルギーだったらどうしよう…


 こんなことをエンドレスに繰り返している。

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