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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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それじゃあただただ醜いだけよ!

 その次の日、ぼくはメグに人間に近づく方法、人間と親密になれるコツを伝授してもらった。


「人間はね、鈍く鈍感な生き物なの。だからね、中途半端な意思表示ではダメ」


「もうね、わかりやすく、めちゃくちゃわかりやすくやるの」


「もうね(好き~)とか(頭なでて~)とか(ごはんまだ~)とか口に出しちゃうくらいわかりやすくやるの。じゃないとなんにも気付かないし、伝わらないんだから」


「……」


「じゃあ今やった風にね、ちょっとやって見て」


「…え?ちょっとなにそれ!あんた本気でやってるの?そんなんじゃ人間には何も伝わらないわよ!」


「ほら、こうやればかわいいでしょ?こうやればわかりやすいでしょ?」


「…ちょっ、ちがっ…あんた何見てたのよ!もう!」


「それじゃあわかりにくいし、かわいくもないじゃない!それじゃあただただ醜いだけよ!」


「…え?なに?かわいいなんてわからない?」


「べつにかわいくなる方法を教えてくれなんてぼくは言ってない、って……」


「…………」


「次そんなこと言ったら、今みたいな目にまたあうよ、気をつけな」


「かわいさを身につけるってことは人間に好かれるうえで最も大事なことなの、わかる?」


「ほら~ぶるぶる震えてないで、頑張ろう」


「…」


「そうね、声はワントーン高くして」


「ぶふっ、なにそれ?」


「あ、う、あ…ね、ごめんなさいごめんなさい、今のは笑ったんじゃなくて…く、くしゃみが出そうだったの…あ、じゃなくて出たの。だ、だから、そんなに見開いた瞳で私を見ないで」


 太陽は見事に半周して姿を消し、それとともに辺りは真っ暗になった。そして真っ暗になってからもかなりの時間が過ぎて


「うん…まあ、こんなもんでしょ」


「うん、まあ、大丈夫…大丈夫よ、きっと」


「…」


「いや…明日も…明日も来るわ、あ、明日は、明日は歩いている人間で実践する、するわ…」


「じゃ…」


 そう言って、ふらふらしながらメグは帰って行った。


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