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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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この声かわいくないですか~♪

 私はこの主人公達と全然違う…


 私には何の力もない。魔法も使えない。手をかざしたところでそこから火が出るわけでも、氷が出るわけでもない。空を浮遊できないし、杖に乗って大空で遊ぶこともできない。絶対なる力も持っていないし、大人数に飛び掛かられて、それを瞬時に一掃することもできない。私は一人にでも襲われたら、きっとそのまま、ぶん殴られて終わりだ…。


 歩いてても誰にも声を掛けられないし、町で偶然運命的な出会い♡なんてこともない。イケメン達に好かれて三角関係になることも、十人のイケメン達に一方的に好かれることも当たり前だけどない。というよりも、私は今、ただの引きこもりだ。そんな引きこもりに、こんなこと起こるわけがない。


 私の周りには、転ぶときに「ふえええええええ」などという謎の言語を口にする美少女も、語尾に音符が付くような喋り方をする美少女も、耳がキンキンする様な(この声かわいくないですか~♪)的な感じで喋る美少女も一人もいない。


 そして逆に男性も、相手に向かって「うおおおおおおおおお」と言って立ち向かうイケメンも、「うるせえんだよ、お前」などと言う失礼千万なイケメンも、「急にごめんね、元気がなさそうに見えたから、声かけちゃった」って言ってくれる優しいイケメンも、やっぱり一人もいない。


 私の周りでは当たり前に人は死なないし、それを解く名探偵も現れない。


 そんな普通な私がある日異世界に飛ばされることも、そこでモンスターを倒して、モテモテになることもない…。


 私に寄り添ってくれる人もいないし、私を気にかけてくれる人もいない。


「…」


 そんなこと当たり前だ。あれは物語で、こっちは現実なんだから。


 でも…こんな現実、悲しすぎるよ。


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