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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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で、でけぇ…

「ドアが開きます」


 ふと気が付くと私が降りる駅についていた。私は一瞬ビクッとして、急いで立ち上がり電車から降りた。人でぎゅうぎゅう詰めでない電車で、私はリラックスしてしまったのか、ものすごくボーっとしてしまったようだ。


 私は階段を上ってピッという小気味よい音とともに駅の改札を出た。


 そして駅の目の前にある、大きな大きなショッピングモール…私が一万五千人は入りそうなほど巨大なショッピングモール…このショッピングモールが動き出して暴れまわったら、地球はきっとショッピングモールで占拠されてしまうでしょう。そんなバカでかいショッピングモールを見て(で、でけぇ…)といつもと同様心の中でつぶやいて、私は中へと入っていった。


 ショッピングモールの中は皆も知ってると思うけどなんでもある。洋服、家電、本、CD,DVD,雑貨、デパート、駄菓子、飲食店、そして映画さえもある。ないのはプールといかがわしいお店位だ(きっともっといっぱいあります。ごめんなさい)。


 私は、私が50人肩車をしてようやく手が届きそうなほど高い、吹き抜けにされてある天井を見上げる。そして(た、たけぇ…)といつもと同様心の中でつぶやく。


 私は歩く。楽しく心躍らせながら。


 私は歩く。何となく目についた気になる店に立ち寄りながら。財布のひもを固く結んで、無駄な出費をしないように…(欲しすぎるものだけを買うのよ!)そう頭の中で念じながら。


 私は歩く。安い飲み物と駄菓子が入った袋を持って、(これくらいは使っても大丈夫なの)と言い訳をつぶやきながらただ歩く。口の中には駄菓子を蓄え、くちゃくちゃと行儀の悪い音を立ててキョロキョロしながらただ歩く。


 私は歩く。マネキンが着ている服に気を取られながらただ歩く。そうしてお店の前を二、三歩通り過ぎて(やっぱりあのマネキンの服が気になるな)ってスピードが緩み、少し小走りでマネキンの前に戻っていく。


 試着は無料!私は試着室に入り試着する。


「…」


 あぁ…私はあの綺麗なマネキンさんのようには着こなせなぃようだ…。今の鏡に映っている私と、さっき見たマネキンさんの着こなし具合を思い出して絶望に陥る。


 私は歩く。少しがっかりしながら歩く。理想と現実は違うんだと、ひがみながらひたひた歩く。


「…」


 あ、本屋さんだ。


 私は吸い寄せられるように本屋さんに入っていく。


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