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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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一人というものがこんなにも寂しく、虚しいものだとは思っていなかった

 周りに人がいるときは、人間関係をおろそかにしてしまう。あの人少し嫌だなとか、いても話し合わないなとか、勝手に考えて勝手に距離を取ってしまっていた。


 それを今ではなんて贅沢だったんだと思う。なんて馬鹿だったんだと思う。勝手に相手を見限ったりした自分にひどく怒りを感じる。


「話が合わなくてもいぃ…誰か、そばにいてくれるだけでいいんだよ」


 誰かによっかかりたい。よっかかって座りたい。向かい合って座りたい。誰かと話していたい。誰かの目を見て話したい。誰かの愚痴を聞いていたい。私の愚痴も聞いてもらいたい…。


 一人というものがこんなにも寂しく、虚しいものだとは思っていなかった。


 私の目から涙が零れ落ちていた。もうそれを手で拭おうとも思わない。


 寂しくて寂しくて、寂しくて寂しくて寂しくて、どうにかなってしまうくらい寂しくて、でも、どうにかしようにも、どうにもできなくて、泣いて、泣いて泣いて、一人で泣いて、誰にも慰めてもらえなくて、またそれが寂しくなって泣いて…なんだかもうよくわからなくなって、心も身体も疲弊して、私何やってんだろうってなる。自分の心を暗くして、そこに明かりをともせばいいのに、そんな明かりを拒絶して、自分の心を暗くして、同じ暗さなのに時間が経つとその暗闇が更に暗くなったと感じて、一人でただ涙を流す。同じことをニュアンスを変えて永遠に考えながら…。


「ダメだ…今日はまたダメな日だ…」


 今この部屋にいては、今日の私は永遠に底のない不安にズブズブとはまっていってしまう。


「外に行こう!」


 私はそう言ってガバッと立ち上がった。そしてあんなに高いと感じていた天井が何かを使えば手が届きそうなほど近くなった。


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