気持ち悪いストーカー
メグと会って二か月が過ぎたころ、ぼくは一人の人間に出会った。
ぼくが街を散歩しているとき、ぼくは一人の女性が目に入った。
街で人が目まぐるしいほど溢れかえっている中、ぼくは彼女を見つけた。いや、見つけたというよりも…ぼくにはどうしてか彼女が輝いているように見えた。彼女だけが移り行く人々の中でぼやけずに、くっきりとはっきり見えた。それはどうしてかわからない。でもなぜかぼくの目には彼女しか入ってこなかった。
ぼくは彼女の後ろを気付かれないようにして歩いた。
彼女がどこに行くのかどうしてか気になった。いや、というよりも、ぼくがこの場を去って、これっきりもう会わなかったらどうしよう…という気持ちがとても強かったのだと思う。ぼくの見た目が猫でなければただの気持ち悪いストーカーだ。この時ばかりは猫でよかったと心から思った。
コツコツコツと彼女は歩いていく。その歩く後姿を美しいと思った。
彼女はきっとこれから家に帰るのだろう。太陽は沈み、空は闇に覆われていた。彼女は仕事を終えて家に帰っているんだ!
こんなこと誰もが見ればわかったと思うが、興奮状態の僕にはただの難問だった。




