表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
49/184

大丈夫!生きてる限りなんとかなる!ねえニャーさん

「…」


 あの光景を見て、私の中に言葉、物語が突然舞い込んできた。今の物語は、私があの光景を見て作りだしたものなのか、それとも、頭に勝手に舞い込んできた物語なのか、私にはわからなかった。


「…」


 今の光景は、ぼくが作り出した物語なのか?それとも僕の過去に関連がある物語なのか?ぼくにはなにがなんだかわからなかった。


「ニャーさん」


 ニャーさんを呼んでみるが返事はない。ニャーさんはぼーっとしているというよりも、なにやらただただ立ち尽くしているような、そんな様子だった。


「…」


 私はニャーさんを抱いてすべり台をスーッと滑り降りた。きっとすべり台なんて20年ぶりだろう、すぐに滑り終えてなにやら少し虚しさを感じた。


 スタスタスタ


 私はニャーさんを下ろして、さっき落ちたその葉っぱのもとへ歩いていく。


 その葉っぱは緑色でつやがある元気な葉っぱ。


 私はその葉っぱの前に立つ。


 ・・・


 その葉っぱは風もないのにまだ懸命に飛び立とうと体を左右に揺らしているように見えた。


 私はその葉っぱを掴んで、黙ってコートのポケットの中に入れた。


 一生懸命なこの葉っぱに情が移ってしまった。


「大丈夫…いつかお空に飛ばしてあげる」


 私は叶えられそうにない約束をその葉っぱにした。


「大丈夫!生きてる限りなんとかなる!ねえニャーさん」


 そう言ってニャーさんを見ると、ニャーさんは静かに眠りについていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ