大丈夫!生きてる限りなんとかなる!ねえニャーさん
「…」
あの光景を見て、私の中に言葉、物語が突然舞い込んできた。今の物語は、私があの光景を見て作りだしたものなのか、それとも、頭に勝手に舞い込んできた物語なのか、私にはわからなかった。
「…」
今の光景は、ぼくが作り出した物語なのか?それとも僕の過去に関連がある物語なのか?ぼくにはなにがなんだかわからなかった。
「ニャーさん」
ニャーさんを呼んでみるが返事はない。ニャーさんはぼーっとしているというよりも、なにやらただただ立ち尽くしているような、そんな様子だった。
「…」
私はニャーさんを抱いてすべり台をスーッと滑り降りた。きっとすべり台なんて20年ぶりだろう、すぐに滑り終えてなにやら少し虚しさを感じた。
スタスタスタ
私はニャーさんを下ろして、さっき落ちたその葉っぱのもとへ歩いていく。
その葉っぱは緑色でつやがある元気な葉っぱ。
私はその葉っぱの前に立つ。
・・・
その葉っぱは風もないのにまだ懸命に飛び立とうと体を左右に揺らしているように見えた。
私はその葉っぱを掴んで、黙ってコートのポケットの中に入れた。
一生懸命なこの葉っぱに情が移ってしまった。
「大丈夫…いつかお空に飛ばしてあげる」
私は叶えられそうにない約束をその葉っぱにした。
「大丈夫!生きてる限りなんとかなる!ねえニャーさん」
そう言ってニャーさんを見ると、ニャーさんは静かに眠りについていた。




