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起きて生きるなんてもうたくさんだ
この物語は奇妙な物語
そしてこの物語は奇妙に動き出す。
俺は猫だ。黒くて綺麗な緑色の目をした猫だった。
でも…どうやら俺は、何か違うものになり、そしてあげくに魂と体の調和が取れず、ずっと寝たままの状態になっているようだ。
目を開けることも、起き上がることもできない。
全てが闇で覆われている。
だけど、俺にとってはそれでいい。
それが一番いい…。
もう起き上がることも、立ち上がることもしなくていい。
何かを考えることもしたくない。
この死んでいるような状態でいい。
死ねないのならそれでいい。
起きて生きるなんてもうたくさんだ。




