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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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ああニャーさん、君が愛しくて、たまらない

 そして私はモヤモヤとした状態で最寄り駅に着き電車から降りる。駅の近くのスーパーで夜食と秘密の缶を3缶買って、私は朝きた道を歩いていく。


 朝はトボトボと歩いて会社へ向かった。そして帰りもトボトボ歩いて家へと帰って行く。朝も夜もつまらない顔をして、前ではなく基本下を向きながら、歩いている。


 つまらないな


 素直にそう思った。


「はぁ」


 私は大きなため息をはいて、ただただ何も考えずに行きと同様トボトボ歩いた。


 歩いて結構経った。私はふと顔をあげる。すると少し遠くではあるが、あの階段が目に入った。私はその瞬間、丸くなっていた腰をぴんと伸ばし、下ではなく前を見て、トボトボではなくスタスタと歩き、しまいにはカツカツと走り出した。


 今日はいるかな?いや、今日もきっといるよね。いてくれるよね。


 階段が近づくにつれて、少し不安になる。でも


「あ!」


 きみはそこにいてくれた。階段の一番下で私を待っていてくれたかのように、ちょこんと座ってたたずんでいた。


「ニャーさ~ん!待っててくれたの?」


 ニャーさんはあの日から毎日、私がここを通るときにここにいてくれている。私は勝手に(ニャーさんは私を待っていてくれている)と思い込んでいるが、本当にそうなのかまではわからない。でも、私を見るといつも


「にゃー」


 と鳴いて、七段目までしゅたたたた!と上り、あの例の道へと入っていく。そしてそこで私が来るのを目を大きく見開いて待っている。


「ああかわいい」


 私はそのかわいさに引き込まれるように中に入っていく。


「あ…」


 でも私が入っていくと、逃げるように先に行ってしまう。でも少し離れたところでまたちょこんと座り、私を待ってくれている。私はそんな姿が可愛くてかわいくてついつい後を追ってしまう。ニャーさんはまるで私が転ばないか見守ってくれているかのように真剣に黙ってそこにいる。そして一定の距離まで近づくとシュタタタタと先に行って、また目を光らせて待っている。


 ああニャーさん、君が愛しくて、たまらない


 私の心はあの日からずっと、ニャーさんに射抜かれっぱなしです。


 そうして私は公園へとたどり着いた。ニャーさんは一直線にベンチに向かい、ベンチの上に飛び乗り腰を下ろした。


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