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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
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しゃしゃしゃしゃしゃ!!

……


ぼくは地面に背中をつけた状態から、起き上がることもせずに、木々の間から青い空を見つめた。


まずは落ち着かなくては…一つ一つ、きちんと解決していこう。まず…あの黒く細長い物体……あれはなんだ?


ズリズリズリ


ん?


その音とともに砂ぼこりがたった。そしてよくわからない部分の感覚が鮮明に伝わってきた。


ぼくは足より下に…何か、ある…。


しゃ!しゃ!しゃ!


ぼくはその足より下にあるやつを、強く動かしてみた。するとさっきよりもさらに砂ぼこりが舞った。


しゃしゃしゃしゃしゃ!!


砂ぼこりが舞う。


しゃしゃしゃ!…シャシャーー!!!


砂ぼこりが舞う。


知っての通りなんだか楽しくなってきた。


そしてぼくはその足の下にあるやつを見ようと頭だけを起こして目を細める。


ん?


ぼくの細めた目はきっと今、満月のように丸くなっている。


そしてまた飛び跳ねた。自分の大きさの何倍もの高さまで飛び跳ねた。そして飛び跳ねながら、自分の足と足の間からそいつが生えていることを目視した。そしてすべてを理解し、ぼくは顔を真っ赤にさせながら地面に綺麗に着地した。


まぁ、こういうことも、たまにはある…


だって、ぼくは今、記憶というものを…


だから、べつに、恥ずかしいことではない…

 

男は辺りを見回し


「べつに…」


と言い残して、恥ずかしそうに走っていった。


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