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きみのおかげで絶望しか見えていなかった明日が、少しオレンジ色に優しく輝いて見えた
今日私に、すごく久しぶりに友達ができた。
その友達は、私に特別な場所を教えてくれて、嫌なことを忘れさせてくれて、傷付いていた心を癒してくれた。
そして私の話を聞いてくれた。
その友達は気も使えて、頭もよくて、おまけに天使のようにかわいい。私の愚痴を聞いても、ニャーニャーと優しく話を流してくれる。人間のように自分の考えなどを押し付けてくることがない。
だからとっても楽だ。
その最高の友達は人間ではなく猫である。
「ふふ」
私は自分の部屋のベッドで笑ってしまう。
今日、私は最悪な日だった。
でも、きみに会えたから、最高の日に変わった。
きみのおかげで絶望しか見えていなかった明日が、少しオレンジ色に優しく輝いて見えた。