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モンスターパークへようこそ!  作者: 妄想作家
9/12

8話 ヒマだよね

9月29日


主人公の名前が『アンナ』なのに『アスナ』と間違っていた為修正しました。







 僕が生まれてから一年位の時が経った。何故そこまで急に時間が経過したかと言うと、理由は簡単で生まれてから暫くは目が見えなかったからだ。薄っすらと光と影でそこに何かが見えては居るんだけど。正確には見えないから訳が分からなかったよ。

 仕方が無いから、鑑定眼を使って何となくそれが何なのかを把握してたんだけどね。

耳はきちんと聞こえていたから、目が見えなくても周りの声を聴いてる事は出来たからよかった。始めは病気かと思った程だよ。

何とか目がハッキリしてからは、早く動けるようになるまで色々頑張った。

でも無理でした。身体の作りがしっかりしてないし、魔力で強化してもほぼ似たようなものでかえって力だけが強化されて危なかったよ。ベットの柵折っちゃったからね。

それが原因なのかは分からないけど、ママや(本当はお母さんって言いたいけど、自分で「ママでちゅよ~」って言ってたから合わせて上げないと可哀そうかと思ってそう言うようにしたんだ)教会の人たちに僕が寝るまで監視?されるようになっちゃった。

多分、僕が使っている魔力を感知してるんだろうね。小説とかだとそういった話もあるし。

だから、ある程度自由に動けるようになるまで大人しく赤ん坊として過ごす羽目になっちゃった。少しの魔力で何か出来ないかは試したりしていたけどね。


「アンナちゃ~ん!ママですよ~」


 ベットで大人しく?魔力をいじって遊んでいたらママがやって来た。


「私のアンナちゃんは何をしていたのかなぁ~?」


 僕をベットから抱きかかえて、大きめの椅子に座ったママは僕との親子の触れ合いを始めた。


「あうあ~!!(魔法~!!)」


 ママの質問に答えるけど、僕の返事はママには理解できない。

仕方が無いよね。赤ん坊の言葉が分かったら凄すぎる事だし。


「今日も本当に元気ね!

ママも安心だわ。

さあ今日は、パパと出会ってからの続きをお話ししましょうか」


 パパ、つまりは僕のお父さんとのお話をよく聞かせてくれる。

パパとママはお互いに冒険者として働いてある日出会った。ママは主に教会で怪我人の手当てやアンデットの駆除で働き。パパは・・・ママも苦笑いしていたけど、戦士として色々な魔物を倒したりダンジョンに潜っていたらしい。実力は並みだったそうだけど。

そこである日、パパが怪我をして教会で手当てを受ける時にママと出会って恋に落ちたんだって。

お互いにその時好きになったって後で言ってたんだよって言ってた。恋に理由は要らないらしいね。

それでそのまま一緒に行動するようになって、恋人同士になって結婚したんだって。

けど僕が生まれる前に、死んじゃった。死因は、依頼で行った先の坑道の崩落事故。皆と過ごす為に最後の依頼を受けたのに、その最後の最後で死んじゃうなんてねってママは言って居るけど。本当は、止めなかった事を公開しているみたい。心理眼の力か、何となくママの心の内が聞こえてくるんだもの。


「キャロル、ごめ~ん!入るわよー」


 部屋の入り口から入ってきたのはカンナさんだった。


「どうしたのカレン?

私の仕事でもできたの?」


「違うわよ、何方かって言うとアンナちゃんの方ね。

それにしてもまた女の子用の服を着せてるの?可愛いけど」


 え?!これ女の子用なの?!男の子用にしては可愛いと思っていたけど。


「良いの!アンナはこの目ため通り可愛いし、女の子が欲しかったから女の子用しかないもの。男の子も欲しかったけど女の子が先に生まれると思っていたの。

私の家系、不思議と先に生まれる子は女の子が多かったのよね。生まれてから服とか準備していたら間に合わないかも知れないじゃない」


 僕の見た目は女の子と変わらないらしい。赤ちゃんは見分けがつきにくいかもね。

僕は不思議とママと同じ金髪なのに、毛先が光の加減か虹色になって見えるらしいんだよね。まだ自分の姿を見た事ないから分からないんだけど。


「それで?

アンナに何の用事があるのかしら」


「その様子じゃ忘れていたわね。

今日はお披露目の儀式の日でしょ、もう他の家の方は集まってるわよ」


「あぁ!!忘れてたわ!

アンナちゃん!急いで聖堂に行くわよ。貴方のお友達になってくれる子も居るかも知れないからケンカしちゃだめよ」


 急いで部屋着から外着に着替えさせられて、抱っこされたまま聖堂に連れられて行く。

外着も女の子用のフリフリの服だけど。

急いで向かう先で、僕は何に参加するのかは気になったけど。普段聖堂には行かない(行った事すらない)からわくわくしていた。

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