仇
小説を書くのは初めてなんで前半と後半でバラバラです(;;)
二次創作のタグは付けて無いんでわからないかもorz
ある雨の日俺の家族は、モンスターに殺された。
山より大きく黒いそして竜ですら寄せ付けない異臭を放っていた。
もちろん7歳児には家族を護ることすらできない、走り迫る死から足を毟り取られた子虫の様に左足を引きずりながら地面を這いずる事しかできなかった。
背中に龍の吐息がかかった瞬間得体の知れない恐怖が体を支配する、だが振り向いて距離を測る余裕も無い。
その時、今まで頭上で降っていた雨が異臭と共に消えた。
逃げ切ることができた安心と家族を失った悲しみでその場に泣き崩れた。
その直後空から爆音が聞こえた、まるでノイズの様なその声はコミュニケーションをとる人間とは打って変わって耳を破壊する為だけに発達している。
咄嗟に耳を塞がなければ一生使い物にならなかっただろうその爆音で骨すら共鳴しているのだから。
顔をなんとか上に向けたときモンスターは人類の愚かさを嘲笑うかのように笑っていた。
そこで俺の記憶は途切れた、次に古い記憶は男のハンターに抱きかかえられて、泥水を吐き出す汚い俺。
ベースキャンプに着くともう一人の女のハンターが全部教えてくれた、撃退作戦の誘導失敗や試作品撃龍槍の誤作動、新種のモンスターのこと、避難の遅れ、色々聞かされたがそんなことどうでも良かった。
俺が一番聞きたかったのはハンターさんの様な力を手に入れる秘訣だ
家族の敵を打てるような強力な…
「あの…どうやったら強くなれますか?俺、ハンターさんみたいに強くなりたいです。」
泣きながら話すので、涙で顔に着いた泥が流れ落ち瞼の下にピエロの様な逆三角形ができる。
「教えてやるけど強くなってどうする?敵討ちみたいな馬鹿な真似はやめてくれよ?」
もちろん敵討ちの為だアイツは許さない。皆を殺した挙句笑いやがったんだ殺されてもいいってことだろう?
「もちろんそんな事おもってないよ」
嘘だけど
「よしわかった、取り敢え…」
「リュウ嘘ついてるよこの子」
なんでわかったんだ?コイツ
「嘘じゃないっていってるじゃん」
「カレンなんでわかる?そうとは言い切れないだろう」
「顔に書いてあるよ」
「……」
「なるほどなカレンの勘は信じるに値するからな」
「君の気持ちもわかるけど、そんなくだらない事に命を使わないで、君だけ助かったのには意味があるから」
「で、でも強くなりたいのは本当なんです‼お願いします」
本心からの言葉ではない、ただ強がって反抗しただけだ
「わかったジェット帰投の間話し相手になってやれ」
「かしこまりましたのですニャ‼」
帰投中は悲しい話をした、ジェットは頷くだけだったけどちゃんと聞いてくれた。
ジェットの白と空色の毛並みはとても美しくて、俺の悲しみで曇った心を少しだけなんだけど空色に塗り替えた
ちょっぴり楽になったきがした
コレが恋かなぁ?