道の途中
何処か立ち戻りたい地点に
乾いた風が吹いて
舞う土埃の向こう
色褪せた一本道
迷いはいつもこの足下
泣き出したかった空を
忘れ得ぬまま
まだ見上げているのなら
どうかあの日の私に
伝えてほしい
私はこの道を歩いて行ったと
佇む分岐点思い悩む胸に
湿った風が吹いて
ぬかるんだ大地の果て
立ちはだかる透明な迷路
恐れはいつもこの肩の隣
言い知れぬ不安を
抱えたまま
それでも
帰りたい日が
いつか今日になるのなら
どうかあの先の私に
伝えてほしい
私はこの道を歩いて行くと