ペス隊員が歩き出す
いつもこんなアニメがあったらとかアイデアが浮かぶんですけど自分でアニメが作れるわけない。
だから小説にして書き記そうって思って書き始めたのがこの小説です。
スティール王国
この世界で一番大きな国になったこの国も元々は小国だった。
王の知略により戦争に勝利し続けたこの国はいつしか色んな国の嫉妬の対象になるのだった。
他国の使者からの嫌がらせ
姫を殺そうとする暗殺者
そんな脅威から守るのが僕たち親衛隊である。
といっても僕は最近入団したんだけどね。
「ちょっと何してるの?」
僕に声をかけたのはイリア姫だった。
結構近くで見るとでかいな。
「あっすみません。」
ボーっとしてたことに謝ってるっていうより見たことに謝ってる自分がいる。
そして僕がペス隊員
犬みたいな名前だけどまぁこればかりは僕が決めたものじゃないから気にしない気にしない。
「そこは気にするとこでしょ。」
イリア姫がなぜか僕の心の声を読み取った。
「エスパーですか・・・。」
後でわかった話だけどどうやらこの時僕は誰からも話しかけられてなかったらしい。
自分に声かけられてるって思い込んでたけど
「なんでもいいけどいくわよ。」
まぁここで長居もしてられないからなぁ。
「よーし!では皆の衆いくでぇー!」
エセっぽいしゃべり方のバム隊長。
この人はいつも元気で強い。
それだけ。
「なんでもいいけどさぁ」
場の騒がしさに嫌気がさしたのかリドル隊長が声を出した。
「なんで魔族がここにいるの」
あれそういうことだったか。
でも僕の目には魔族なんか見えないな。
何かの間違いでしょうな。
「!?!?」
一瞬誰かの驚いてるような声が聞こえた。
これは魔族の声なのか?
「どこだ?」
バム隊長が剣を構えてあたりを見渡す。
「斥候はそこか!」
リドル副隊長が長剣を投げた。
短剣じゃなくて長剣だ。
あんな重いものを片手で投げるとは
リドル副隊長は、見た目は少年のようなのだが実力はそれこそ誰よりも負けないくらい強い。
まぁそれは言い過ぎかもしれないけど隊長より強いのは確か。
「ぐあああ」
剣が何かに刺さっときやっと斥候の姿が見えた。
いや死体というべきか。
斥候は防具などは着てはいない。
短剣なら一命をとりとめたかもしれないが長剣だとそれはないだろう。
斥候の胸を長剣が突き抜けていた。
「これを見つけてなかったら姫様が危なかった」
隊員達は、静まり返った。
「まぁもう少し気を付けるように」
リドル副隊長は声を荒げて怒ることはない。
しかし姫様に危機が及ぶような失敗をした場合・・・。
時々鬼のような気配がでる。
「あの・・・どうやって斥候を見たのですか?」
斥候が見えないんじゃ警戒しててもしょうがないし見えるようにならないとな。
「ふむー覚えたいのか」
教えてくれるというのか!!
「このスペルブックを読んでればそういう魔法が身に付くよ」
魔法・・・か。
僕は魔法の類は苦手で覚えたことがない。
そして僕たちは王国の城から出て歩いた。
途中家族の家にこっそり寄った。
そしてこれは初めて聞いたのだが
家宝の剣があったらしい。
僕はそれを持って隊にこっそり戻った。
これからどんな困難があるかわからないけど
この剣があれ..「お前どこいってたんだよおおお!!」
「うおおおお!許さん」
バム隊長に見つかった。
もうだめだ。