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colorS  作者: オレンジタイフーン


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24/41

#24

「#24」




細川からの調査結果が届いたのは、それから数週間後のことだった。


鼻毛は調査資料をペラペラめくりながら話す。


「父親は籍は入れて無いが認知はしていると…愛澤誠太郎…


…で母親が栗林明美(くりばやしあけみ)か、銀座のホステス、チーママしていたと、そこで出会ったと……


愛澤誠太郎に捨てられて、誠次の虐待が始まったと…


そして東尋坊で事故を装って誠次に殺された…と…


愛澤誠太郎、愛澤誠太郎、そうか先日…面会してきた、あの愛澤誠太郎か!」


細川は尋ねた。


なんせ、自分を使い捨てた会社の社長からヤクザへの依頼をしてきたのだから気が気でならない。


「RX事業部なんて、本当に本気なんですかね?」


鼻毛は睨みつける。


「声が大きい、誰かに聞かれたら終わりなんだぞ。」


「必要な悪としてのコロシね、政治家の先生達ってのはタチが悪いね。」


鼻毛は頭を抱えた。


「………んん、引けば組ごと消されるよな、こりゃ、まいったね。」


細川は馬鹿だった。


「RXってなんなんですか?」


「プリスクリプションって意味らしい、俺も学がないので、よくわからんが処方とかそんな意味だ。


愛澤誠太郎は死神からの処方薬だとか、なんとか言って笑ってたぜ‼︎」


さらに頭を抱える鼻毛虎吉であった。





それから、さらに数ヶ月後。



RX事業部はラブリーフタワーの地下4階にひっそりと立ち上げられた。



特務組織のフィナーレとともに誕生した。


鼻毛はRX事業部のメンバーに紹介する。


彼が…


「私は増田玄冬(ますだげんとう)です、CIAのスナイパーをしていた。


フィナーレの役割は聞いているが、私のコロシの美学に背くような場合は協力しかねない。」


鼻毛は口髭を撫でる。


…で、彼女が……


「ワタシ、サラデス。


ヨロシク、KGBニイマシタ、ハナゲサンノチカラニナリタイ。」


周りの部下が驚く‼︎


「スナイパーマスターに、氷の女帝のサラ、そっちは前嶋拳慈(まえじまけんじ)じゃないのか⁉︎」


鼻毛が部下をジェスチャーで黙らせる。


「そういうこと、元モスキート級の世界チャンピオン…前嶋拳慈です。


今はナイフのプロだ。」


部下達はどよめきたつ。



「静かにしろ、お前達、親父が迷惑してんだろ。」



RX事業部のナンバー2となった誠次がたしなめる。



その光景に、愛澤誠太郎は拍手喝采する。


「ハッピーバースデー、RX事業部の諸君…特務の成果を期待しています‼︎」



こうして、闇の組織は誕生したのであった。




…………



………



……




「ああああ、んあぁ、はぁはぁ、はぁはぁ…夢みてたのか、悪夢だぜ、畜生め‼︎」


ソファーから立ち上がると転がっていた死体をサッカーボールみたいに蹴り飛ばした。


「そうだ、絶望で満たそう、この世界の全部だ、ハハハハハハ‼︎」



漆黒の闇が、空を染めて上げていた。


分厚い雲は月の光を拒むように覆い隠していた。





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